細胞の再生に関わる「ビタミンB2」

ビタミンB2は炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素の代謝に関わる栄養素です。また、皮膚や髪など、人の細胞の再生にも関わる重要な栄養素です。そば(乾麺)には100gあたり0.08mgのビタミンB2が含まれています(18歳以上の女性のビタミンB2の一日当たりの推奨量は1.2mg)。(※5,6)

血圧の上昇を抑制する「カリウム」

カリウムはナトリウムの尿中排泄を促すことから、血圧の上昇の抑制が期待できます。日本人は諸外国に比べてナトリウム(食塩)の摂取量が高く、重要な栄養素です。

そば(乾麺)には100gあたり260mgのカリウムが含まれており、このカリウムが溶けだしたそば湯も多くのカリウムが含まれています。

女性(15歳以上)は一日2,600mg以上が目標量とされており、そば湯を食事に取り入れることで一日に摂るべきカリウム量を効率的に摂れます。(※3,5)

蕎麦湯にルチンは含まれるのか

そばに含まれる栄養のひとつに「ルチン」があげられます。ルチンには、血管で酸素や栄養の運搬をスムーズにおこなったり、毛細血管を強くしたりするはたらきがあります。これにより、血圧の上昇を抑えることが期待できます。

ルチンは水に溶けにくい天然ルチンと、水に溶ける性質の人工ルチンがあり、通常のそばには天然ルチンが含まれている可能性が高いです。そのため、そば湯にルチンは含まれないと考えられています。

しかし、ルチンの具体的な特性は未だわかっておらず、研究段階であるともいえます。確実にルチンを取りたい場合は、そば自体を食べるのが良いかもしれません。(※7,8)

蕎麦湯の飲みすぎによるデメリット

デメリット

  1. 血圧の上昇につながる
  2. むくみの原因につながる
  3. 腎機能が低下している人は注意が必要

血圧の上昇につながる

そば(乾麺)には100gあたり2.2gの食塩が含まれており、そのゆで汁のそば湯ももちろん食塩が含まれています。特に血圧が高い方は、飲みすぎに注意が必要です。(※5,9)

むくみの原因につながる

前述した通り、そば湯にはそばから溶け出した食塩が含まれています。さらにそばつゆで割ると、食塩を摂りすぎでむくみにつながるおそれがあります。むくみが気になる方は、そば湯をそのまま適量飲む程度にとどめておくのがおすすめです。(※5,9,10)
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