不眠

覚醒作用のあるカフェインの摂り過ぎにより、不眠を引き起こすおそれがあります。カフェインの感受性には個人差がありますが、過剰な摂取で入眠に時間がかかったり、眠りが浅くなったりする場合も。

健康な人では、カフェインの血中濃度が半減するのに、4時間程度かかるとされています。睡眠の質に影響を与えないためには、就寝前3~4時間以内のカフェイン摂取を控えましょう。(※13)

妊婦はお茶やコーヒーのカフェインに注意が必要?

妊娠中は、血液中のカフェインが消失するまでの時間が長くなるため、過剰摂取によって胎児の成長や出生時の体重に影響を与える場合があるとされています。

そのため、欧州食品安全機関(EFSA)では一日あたり200mgまで、世界保健機関(WHO)とカナダ保健省では、一日あたり300mgまでに抑えることを推奨しています。コーヒーなら、マグカップ2杯程度が目安です。妊娠中はカフェインの摂り過ぎに注意し、息抜き程度に取り入れるようにしましょう。(※1)

子供はカフェインをとっても平気?

子どもはカフェインの影響を受けるリスクが高いとされており、カナダ保健省では、年齢別に許容量が設定されています。各年齢の一日あたりの摂取量は以下の通りです。

・4~6 歳児:45mg以下
・7~9 歳児:62.5mg以下
・10~12 歳児:85mg以下
・13 歳以上の青少年:2.5mg/kg 体重以下

コーラ飲料やエナジードリンクなど、子どもでも飲みやすいカフェイン入りの飲み物や、チョコレートを合わせて与え過ぎないよう、注意する必要があります。(※1)

カフェインを抜きたいときにおすすめの飲み物

麦茶

麦茶はくせがなく子どもから大人まで安心して飲める、ノンカフェインのお茶です。香ばしい麦茶の香り成分「アルキルピラジン」には、血流をよくするはたらきがあります。

また、麦茶には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれ、活性酸素のはたらきを抑えるのに役立ちます。活性酸素は過剰になると正常な細胞も傷つけ、老化や健康を損なう原因に。麦茶を取り入れることで日常的な抗酸化対策になりますよ。(※14,15)

コーン茶

煎ったとうもろこしの実から作られるコーン茶。ノンカフェインで、貧血対策に欠かせない鉄分や、整腸作用のある食物繊維が多く含まれていますよ。ほんのり甘みがあり、子どもや妊娠中の人におすすめです。

また、コーン茶は身体を温め、冷え対策にも役立つとされています。(※16,17,18)
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