ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

心太(ところてん)とは?

ツルツルっとした舌触りで、麺のような見た目の「ところてん」。ところてんの原料は、海藻である天草です。天草を煮溶かし型に流し固まったら、「天突き」と呼ばれるところてん専用の道具で、麺状に切って作られます。

ところてんの栄養と効果効能

便秘対策に役立つ「食物繊維」

ところてんには、100gあたり0.6gの食物繊維が含まれています。

食物繊維は、身体に吸収されない栄養素ですが、とても重要な役割を担っています。食物繊維には、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があります。

不溶性食物繊維は、水分を含むことで便のカサを増やし便通を促します。水溶性食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールを排泄したりする作用がありますよ。また、どちらも腸内細菌のエサとなり善玉菌が増えるため、腸内環境を整えてくれます。

ところてんは、どちらの食物繊維も含んでいるため、両方のはたらきが得られますよ。(※1,2,3)

塩分(ナトリウム)の排泄を促す「カリウム」

ところてんには、100gあたり2mgのカリウムが含まれています。

カリウムの主なはたらきは、細胞の浸透圧を一定に保つこと。ほかにも、腎臓でナトリウムの再吸収を抑制し、体外へ排泄する作用もあります。そのため、塩分量が気になる際は、カリウムを積極的に摂取するのがおすすめですよ。野菜や果物、海藻などさまざまな食材に含まれています。(※1,4)

成長を促す「ヨウ素」

ところてんには、100gあたり240µgのヨウ素が含まれています。

ミネラルの一種であるヨウ素。あまり聞き馴染みのない栄養素ですが、実はうがい薬や消毒薬として、身近なところでも活躍しています。

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料に必要で、エネルギー代謝を促進する作用があります。また、脳や末梢組織、骨格などの発達と成長にも関与しており、成長期の子どもにとって特に大切な栄養素です。(※1,5,6)

ところてんのカロリーと糖質量

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