ライター : 相羽 舞

管理栄養士

免疫力を高める食事のコツ

腸内環境を整える

体内で免疫機能をつかさどる免疫細胞の約7割が集まっているのが腸です。腸は食べ物と一緒にウイルスや細菌が侵入しやすい場所であり、消化吸収以外にも、腸管免疫によって体を守るはたらきを担っています。

そのため、腸内環境を整えて腸のはたらきを活発にすると、バリア機能が高まり、免疫力アップにつながりますよ。(※1,2)

ビタミンACEを摂る

ビタミンACEは抗酸化作用が強く、活性酸素による酸化から、細胞を守るはたらきがあります。これらのビタミンは一緒に摂ることで、相乗的に作用が高まりますよ。

また、ビタミンAは粘膜の健康を維持するはたらきがあることからも、感染症対策に役立ちます。ビタミンACEは、いずれも緑黄色野菜や果物に多く含まれていますよ。(※3,4)

バランスの良い食事を摂る

前述したように、免疫力の維持、向上には腸がかかわっています。腸のはたらきを活発にさせるには、規則正しく、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。

バランスの良い食事とは、主食、主菜、副菜、汁物がそろった、和定食スタイルの食事が理想。バランス良く食べるようにしたうえで、腸内環境に良いものや、抗酸化作用の高い食材を意識して摂り入れましょう。(※1,4,5)

免疫力を高める食べ物

肉や魚

肉や魚に豊富なたんぱく質は、細胞や免疫物質の材料となる栄養素です。そのため、たんぱく質が不足すると、免疫機能の低下につながるおそれがあります。

肉や魚に含まれるたんぱく質は、体内で合成できない必須アミノ酸がバランス良く含まれる、良質なたんぱく質です。肉類では、鶏ささみや鶏むね肉、豚肉の赤身に、魚類ではまぐろやかつおに多く含まれています。(※1,6,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ