細胞の生産や再生にかかわる「葉酸」

葉酸は、細胞の生産や再生、細胞分裂や成熟にもかかわっており、発育に重要なビタミンです。特に胎児にとっては正常な成育に不可欠で、妊娠前から十分に摂取することが望ましいです。また、ビタミンB12とともに赤血球を作るはたらきがあります。

葉酸は、通常の食生活では不足することはありませんが、欠乏すると貧血を起こす場合があります。なお、成長期の子どもでは葉酸が消費されやすいため、しっかり摂るようにしましょう。(※9)

エネルギー代謝の補酵素としてはたらく「パントテン酸」

パントテン酸は、糖質、たんぱく質、脂質からのエネルギー代謝において欠かせないビタミンです。体内での多くの酵素反応に補酵素としてはたらきます。また、ストレスを和らげるホルモンの合成に関わるため、抗ストレスビタミンともいわれていますよ。

パントテン酸は、「いたるところにある酸」という意味で、幅広くいろいろな食品に含まれているビタミンです。そのため、不足することはまれと考えられていますが、カフェインやアルコールはパントテン酸の消費を増やすため、よく飲む人は気をつけてくださいね。(※1,10,11)

皮膚や粘膜の健康維持に役立つ「ビオチン」

ビオチンは、エネルギー代謝で補酵素として幅広くはたらきます。コラーゲンの材料となるアミノ酸の代謝にかかわるため、皮膚や粘膜、髪などの健康維持に役立つビタミンです。

ビオチンは腸内細菌によって合成されるものの、必要な量には足りないため食事から摂るようにしましょう。通常の食生活で不足することはありませんが、不足した場合は皮膚炎や脱毛などにつながるおそれがあります。(※12)

一覧で紹介!ビタミンB群が豊富な食べ物

ビタミンB1

・豚ヒレ肉
・豚もも肉
・小麦はいが
・ごま
・海苔

ビタミンB2

・豚レバー
・牛レバー
・鶏レバー
・アーモンド
・焼き海苔
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