ほかのアルコールとカロリーや糖質を比べると

日本酒はおちょこ一杯分だと、それほどカロリーが高くないことがわかります。しかし、ほかのアルコール飲料と比べるとどうなのでしょうか。100gあたりで比較してみましょう。

・日本酒(純米酒)
エネルギー量(カロリー)……102kcal
糖質量……3.6g

・淡色ビール
エネルギー量(カロリー)……39kcal
糖質量……3.1g

・赤ワイン
エネルギー量(カロリー)……68kcal
糖質量……1.5g

・ウイスキー
エネルギー量(カロリー)……234kcal
糖質量……0g

・焼酎
エネルギー量(カロリー)……203kcal
糖質量……0g

・ブランデー
エネルギー量(カロリー)……234kcal
糖質量……0g

・梅酒
エネルギー量(カロリー)……155kcal
糖質量……20.7g

・チューハイ
エネルギー量(カロリー)……51kcal
糖質量……2.8g

・カクテル(※100mlあたりの栄養価です)
エネルギー量(カロリー)……28~44kcal
糖質量……2.5~6.0g

日本酒は赤ワインやビール、チューハイより高糖質・高カロリー。日本酒に含まれる糖質は原料の米に由来するもので、甘味・旨みに関わる成分です。なお、カクテルは種類によって栄養価が異なりますが、果汁や糖類が添加されており、日本酒より高糖質なものもあります。

一方、ブランデーや焼酎と比べると日本酒のほうが低カロリーなのは、アルコール量が少ないため。お酒のカロリーは糖質量だけでなく、アルコール量によっても高くなります。(※1,4,5)

日本酒の栄養

ビールやチューハイよりカロリーや糖質が高い日本酒ですが、糖質のほかにどのような栄養素が含まれているのでしょうか。栄養素のはたらきや、純米酒100gあたりの含有量について見ていきましょう。(※1)

糖質

前述したように、日本酒100gあたりには糖質が3.6g含まれています。日本酒の種類によって糖質量は若干異なり、本吟醸酒100gあたりの糖質量は3.6gです。

糖質は体内でエネルギー源となる栄養素で、摂り過ぎると肥満につながるおそれが。ダイエット中は栄養成分表示を確認し、なるべく低糖質な日本酒を選びましょう。なかには糖質ゼロの日本酒もありますよ。(※1,5,6)

ビタミンB6

日本酒100gあたりには、ビタミンB6が0.12mg含まれています。ビタミンB6は、日本酒の原料である米や米麹に豊富です。

ビタミンB6の主なはたらきは、たんぱく質の分解をサポートしてエネルギー代謝を助けること。おつまみでたんぱく質を多く摂るときに、不足しないようにしたい栄養素です。また、ビタミンB6は肝臓に脂肪が溜まるのを抑える作用もあります。(※1,3,7)

アミノ酸

アミノ酸は、筋肉や皮膚を作るのに関わっているたんぱく質の構成成分です。日本酒に含まれるアミノ酸は、原料の米や酵母に由来しています。日本酒100gあたりのアミノ酸組成計量は310mgです。

また、アミノ酸は日本酒に旨み・コクをもたらします。アミノ酸の量が多いと濃厚に、少ないとすっきりとした味わいの日本酒になりますよ。(※1,8,9)

ダイエット中に日本酒を飲む方法

アミノ酸やビタミンB6などの栄養が豊富な日本酒ですが、ダイエット中は飲んでよいのかどうか気になりますよね。日本酒からカロリー・糖質を摂り過ぎないようにする飲み方を知っておきましょう。
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