吐き気や嘔吐

ぎんなんを食べ過ぎると、腹痛や嘔吐などの症状が現れる場合がありますよ。食後1~12時間で腹痛や下痢、吐き気や嘔吐といった消化器系に不調を生じます。一見食中毒のような症状ですが、実はぎんなんが原因ということも。症状が現れた際は、食中毒とは治療法が異なるので、何を食べたか思い出すようにしてくださいね。(※13)

めまいやけいれん

ぎんなん中毒は、ひどい場合めまいやけいれんといった神経症状が出る場合も。ぎんなんに含まれる「メチルピリドキシン」は、ビタミンB6と構造がよく似ています。そのため、ビタミンB6の作用が阻害され、補酵素であるピリドキサールリン酸が欠乏します。

ピリドキサールリン酸が欠乏すると、天然アミノ酸の一種であるGABA(ギャバ)が合成されません。GABAは、神経の興奮を抑える作用があり、不足すれば異常興奮を引き起こすおそれがあります。(※12,13)

ぎんなんは子供や妊婦が食べても平気?

子供は6才から

ぎんなん中毒の患者年齢層は、およそ70%が5歳以下の子供です。実際に、5歳以下の幼児が6~7個食べて、けいれんを起こした例も。子供に食べさせるのであれば、誤嚥のリスクも少ない6歳(小学生)頃を目安にすると良いでしょう。最初は、1粒から始めてくださいね。(※12,14)

妊婦

妊娠中だからといって、ぎんなんを控える必要は特にありません。しかしぎんなんは、食べ過ぎにより中毒症状を引き起こす場合があるため、妊娠中はあまり食べないほうが良いです。もし食べるのであれば、中毒になるおそれが少ない数個程度に抑えておきましょう。(※13)

適量を守っておいしく食べよう!ぎんなんの食べ方や保存方法

おすすめの調理方法

ぎんなんの調理法としては、フライパンで炒るもしくは、電子レンジで加熱するのふたつがあります。おすすめは、電子レンジを使う方法。紙封筒にぎんなん(1回に20個程)を入れ、電子レンジ500Wで30~40秒加熱するだけです。フライパンよりも、簡単に短時間でできるので、料理初心者の方でも調理しやすいですよ。
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