ライター : macaroni 編集部

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監修者 : 龍 慶介

てしま農園 代表

自衛隊のパイロット、大手広告出版会社と異色の経歴を経て、10年前に農業の世界へ。“植物のプロとお客様をつなぐ”をコンセプトとした『てしまの苗屋』を立ち上げる。初心者の方に植物を…もっとみる

教えてくれた人

てしま農園 代表/龍 慶介さん 自衛隊のパイロット、大手広告出版会社と異色の経歴を経て、10年前に農業の世界へ。“植物のプロとお客様をつなぐ”をコンセプトに『てしまの苗屋』を立ち上げる。初心者にも植物を育てることの楽しさを伝えたいと、購入者への説明や相談にも積極的に対応。失敗しにくい苗の販売と育成に力を注ぐ。
植物への愛情たっぷりの龍さんに、11月のベランダ菜園におすすめの野菜&ハーブと基本的な知識やアドバイスをいただきました。

植え込みシーズンが終わった農園は、冬に向かって整備の時期

Photo by てしま農園

ーー1年の振り返りをしている間に、いきなり寒くなりましたね!?

龍 慶介さん(以下、龍) ついこの間まで半袖だったのに(笑)。今年の気候はやっぱり安定していないですね。

ーーてしま農園の様子はいかがですか?

 葉菜の植え込みのシーズンが終わり、農場内もスッキリしています。今は玉ねぎの苗の出荷作業に追われていますかね。毎年人気のいちごやにんにく、みょうがもこのところ注文が増えているので、当園はまだまだオンシーズンですよ!

11月におすすめの果物は「いちご」

Photo by okamagami

ーー11月におすすめの果物を教えてください。

 当園でも人気の高い、いちごです!プランターでも育てやすく、冬越しできるくらい寒さにも強いので、植え込むなら今ですね。マイナス5度くらいまでは何もしなくても耐えることができますよ。

ーー実は私、すでにいちごを育ててもう5年目になるんですが、いつも春に植え替えていました(汗)。

 いちごは、一度寒さを経験しないと花がつきません。植え込みも植え替えもこの時期におこなうことで、冬の寒さを経験し花芽分化が起こります。秋が深まると休眠に入り、暖かくなりはじめたらまた成長の再開です。

寒くなると枯れたように見え一瞬だめかな……と思うかもしれませんが、暖かくなりはじめたらちゃんと芽吹いてくるので、安心してくださいね。

いちごを上手に育てるには?

最適な環境と植え付け方法

Photo by okamagami

ーーかれこれ4年もいちごを育てているのに、まだまだ知らないことばかりでした……いちごを育てるときの注意点ってありますか?

 いちごは日のあまり当たらない環境でも栽培可能です。寒さには強いですが、暑さにはめっぽう弱いので日中に熱くなりすぎる(25℃以上)環境や季節の場合、少し日陰を作ってあげるといいですね。

あと、できるだけ新鮮な土や培養土に植えてあげるといいですよ。リサイクルした土を使うなら、しっかり日光消毒して栄養分を補ったあとに植えましょう。

ーープランターはどれくらいの大きさがおすすめですか?

 年数が経つと株が成長し、プランターの中が根っこでパンパンになります。数年に1回は鉢をひと回りかふた回り大きくして植え替えるのがおすすめです。可能な方ははじめから大きめのプランターで栽培すれば、植え替えの手間が省けますね。

また、いちごは以前紹介したペコロスと相性が良いので、一緒に植え付けるといいですよ♪

水と肥料のやり方

ーーこれからの季節、水やりで気を付けることはありますか?

 いちごは乾燥に弱いので、今の時期は少し多めにあげても大丈夫です。寒くなると土も乾きにくくなるので、水やりは控えめに。水やりは表面の土が乾いたらでOKです。数日水をあげなくても、枯れることはありません。

ーー肥料はどのくらいあげたらいいですか?

龍 いちごは肥料をあまり必要としません。最初に肥料入りの土を使い、暖かくなり始める2月中旬辺りから、固形肥料を一掴み(約5g程度)をプランターにまいてあげましょう。そのあとは1か月に1回程度、同量の追肥をおこなってください。量はプランターの大きさに関係なく同量でOKですよ。

想定されるトラブルと対処法

Photo by okamagami

ーー気を付ける病害虫はありますか?

 寒さに強いいちごですが、病気に弱いんですよね。特に、葉っぱが生えてくる苗の中心部をクラウンと呼ぶのですが、クラウンに土が掛かったり根が傷ついたりすると、そこから菌が入り枯れてしまいます。株分けや植え替えは、慎重に。少し浅めに植えるのが失敗しないコツですよ!

ーー植え替えのときに、いつも1〜2株ほど枯れてしまうのはそれが原因だったんですね(汗)ほかにも気を付ける病気はありますか?

 炭疽病(たんそびょう)には注意です。炭疽病になると葉や茎の途中に赤い斑点ができて、そこから広がり根元が黒ずんで枯れてしまいます。水の飛沫でいちごにも移ってしまうため、早めに引き抜いて処分するほかありません。クラウンが黒ずんで株に元気がなかったら要注意です。

Photo by okamagami

ーーちなみに、我が家のいちごが赤くならずに灰色になってしまったのですが、何かの病気ですか?

 灰色でカビたような感じになるのは、灰色カビ病ですね。灰色カビ病は、栽培環境の風通しが悪かったり、常に湿っている場合に発生しやすい菌による病気です。

予防として風通しの良い環境で栽培してあげること、また食酢を1,000倍に薄めたものを花芽がついたときに霧吹きでかけたりするといいですよ。食酢には消毒効果があり、アブラムシにも効きます。灰色カビ病は胞子が飛んで広がるので、カビている実を発見したら早めに処分しましょう。(※1)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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