ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

メキシコで知らない人はいない。名物スパイスをカルディで入手!

Photo by muccinpurin

世界各国のレア調味料がそろうカルディにて、メキシコのシーズニングスパイス「タヒン
」を発見!

酸味、辛味、塩味のバランスがちょうどよく、メキシコでは知らない人がいないというほど有名な調味料なのだとか。ただの激辛スパイスかと思うでしょう?実際に食べてみると辛いだけじゃないい魅力がぎゅぎゅっと詰まっていました。ちょっと変わった使い方も必見です!

タヒン クラシコシーズニングスパイス

Photo by muccinpurin

「タヒン クラシコシーズニングスパイス」861円(税込)
タヒン クラシコシーズニングスパイスは、メキシコでもっとも有名な調味料と言われるアイテム。赤を基調としたラベルと、瓶から透けて見える真っ赤な色合いが、インパクト抜群ですよね。

じつは筆者、過去にテレビでメキシコでどのようにタヒンが使われるか知ってからずっと気になってはいたんですが、なにしろ見た目が辛そうで、どこで買えるかもわからず試すチャンスを失っていました。ということで今回、張り切ってその味わいをリポートしたいと思います。

Photo by muccinpurin

タヒンのおもな材料は、チリペッパー、食塩、乾燥ライムジュース、クエン酸など。1本にたっぷり142gはいっているので、いろいろなものにかけて楽しめますよ。

噂によると現地にはタヒンの小瓶があり、かつて日本で流行った “マイ七味” ならぬ “マイタヒン” のように持ち運んで、ありとあらゆるものにタヒンを振って食べるのだとか。にわかには信じられませんが、暑いメキシコの国で辛いタヒンを欲する気持ちもわからなくありません。

ライム香るさわやかな辛さ

Photo by muccinpurin

ご覧ください、この真っ赤なチリパウダー。見た目からして辛そうですが、ほんの少し舐めてみると意外にもとてもさわやかな味わい。

主な材料はチリペッパーなので辛いことは辛いのですが、乾燥ライムジュースが口のなかで溶け、さわやかな酸味が広がります。さらに塩が入っているのでほんのりとしょっぱく、想像していたメキシコ版激辛スパイスとは真逆の味わいでした。

トマトにかけて “メキシコ版冷やしトマト”

Photo by muccinpurin

夏といえばトマト、ということで冷やしトマトにタヒンをかけてみました。カットしたトマトに好みの量のタヒンを振るだけなので、たった30秒で完成。晩酌用に “とりあえず” のひと品にもぴったりですよ。

トマトにチリペッパーをかけて食べるのは初めてですが、辛さとトマトの組み合わせに違和感はありません。むしろライムが加わることでよりさわやかさが増し、蒸し暑い夏の晩酌がはかどりそうです。

辛いのが好きな方はタヒンの量を増やしてください、と言いたいところですが塩が入っているためタヒンの量を増やすとしょっぱくなってしまいます。塩分過多にならない程度ふりかけてくださいね。

現地の食べ方。フルーツにかければ甘みマシマシ

Photo by muccinpurin

筆者が事前に仕入れた現地のタヒン使いで驚いたもののひとつが、フルーツにかける使い方。マンゴーやパイナップルなどに躊躇なくふりかける様子は、ちょっとした衝撃映像でした。しかもふりかける量が尋常じゃない。

屋台でフルーツを売っているおじさんが鮮やかな包丁さばきでパイナップルをむいたかと思えば、ふぁさふぁさとタヒンをかけるではありませんか。パラパラじゃなくてふぁさふぁさです。もはやフルーツが見えなくなるくらい大量でした。

と、いうわけでおそるおそるパイナップルにふりかけてみましたが、これが大ヒット。チリパウダーの辛さがありつつも、塩のおかげでパイナップルの甘さが際立ち、ライムジュースの酸味が加わってさっぱりと食べることができますよ。

Photo by muccinpurin

筆者は冷凍しておいたパイナップルにかけて試しましたが、アイスキャンディーのようでとてもおいしかったのでおすすめです。メキシコではパイナップルのほかに、マンゴーやスイカなどさまざまなフルーツにふりかけていました。筆者の個人的な感覚では甘いフルーツとの相性がよさそうな予感なので、みなさまもぜひお試しください。

「甘いフルーツにかけるのはちょっと……」という方、お気持ちわかります。まずはスイカに塩をかける感覚でタヒンをふりかけてみてください。ピリッとした辛さとライムのさわやかな風味の虜になること間違いなしですよ。

意外や意外!バニラアイスとも相性抜群

Photo by muccinpurin

最後にご紹介するのは、バニラアイス×タヒン。えええええ~という声が聞こえてきそうですが、現地の人が実においしそうに食べていたのを見て、ずっとやってみたかったアレンジなんです。

真っ白なバニラアイスにタヒンの赤が鮮やかに映えます。アイスと辛味調味料という組み合わせに違和感しか感じませんが、意外にも意外、このアレンジが大当たりでした。

Photo by muccinpurin

甘いバニラアイスにライムの酸味が加わり、甘さ控えめの味わいに。チリパウダーのスパイシーさがあとからおいかけてきて、バニラアイスがちょっぴり刺激的な味わいになります。今回はバニラアイスにかけましたが、レモンシャーベットやアイスキャンディーなど、さっぱり系のアイスとも相性がよさそうですよ。

塩が入っていることで後味がすっきり感じられ、暑い夏にぴったりなアレンジでした。メキシコの皆さん、変わったアレンジだな~~なんて思っててゴメンナサイ。おいしくいただきました。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ