ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

髪に良い食べ物を食べてもすぐに効果は得られない

この記事では、髪の健康に役立つ栄養素についてご紹介します。

しかし、髪に良い栄養が豊富な食べ物を食べたからといって、すぐに髪の変化を感じるわけではありません。特定の食べ物ばかり摂ると栄養バランスが崩れるおそれがあるため、注意しましょう。

健康的な髪を保つには、生活習慣の見直しや頭皮ケア・ヘアケアが大切です。栄養バランスの良い食事を基本としたうえで、髪に良い食べ物を摂り入れてくださいね。(※1)

髪に良い栄養素や食べ物

たんぱく質

たんぱく質は、髪の材料となる栄養素です。髪の構成成分の大半は、たんぱく質からできる「ケラチン」という物質が占めています。たんぱく質が不足すると髪のパサつきにつながるおそれが。

たんぱく質は肉類や魚介類、卵、豆類などに多く含まれています。肉類や卵など動物性食品のたんぱく質は、体内での利用率が高いのが特徴です。植物性食品のなかでも、豆類は比較的利用されやすいですよ。(※2,3,4,5)

ビタミンB2

ビタミンB2は髪の細胞の再生に関わります。また、髪の材料であるたんぱく質の代謝を促す作用があるため、たんぱく質が豊富な食品と合わせて摂るのがおすすめ。

ビタミンB2は、魚介類や肉類、豆類、乳製品に豊富です。ほかにも海藻類やきのこなどに多く含まれていますが、これらはたんぱく質の含有量が少ないため、肉類や豆類などと組み合わせて摂りましょう。(※5,6)

ビタミンC

ビタミンCは、頭皮を構成する「コラーゲン」の生成に必要な栄養素です。また、抗酸化作用があります。紫外線によるダメージから頭皮を守ってくれますよ。

ビタミンCはキウイやいちごなどの果物、ピーマンやブロッコリーなどの緑黄色野菜、いも類に豊富です。ビタミンCは熱に弱い性質があるため、効率よく摂るには果物を生で摂るのがおすすめ。(※7,8,9)

亜鉛

亜鉛はミネラルの一種で、髪細胞の新陳代謝を促すはたらきがあります。また、髪の主成分であるケラチンの合成を助ける作用もあり、髪を作るうえで重要な栄養素です。

亜鉛は魚介類や肉類、海藻類に多く含まれています。とくに牡蠣やうなぎ、レバーに豊富です。日本人は不足しやすい栄養素なので、意識して摂りましょう。(※1,5,9)
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