ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

材料2つのみ!自家製レモンジャムの作り方

Photo by koku_koku

調理時間 60
レモンの皮や果実を使って作るレモンジャムは、種や薄皮のなかに豊富に含まれるペクチンのはたらきを利用して、砂糖とレモンだけで作ります。下処理が大変なように見えますが、慣れればそれほどむずかしくありません。ぜひご自宅で作ってみてくださいね。

材料(作りやすい分量)

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  • 国産レモン 小5個
  • グラニュー糖 レモンの皮と果実の重さと同じ量
※今回は、レモンの可食部が250gだったのでグラニュー糖を250g使用します。

作るときのコツ

国産レモンが手に入らない場合

輸入レモンには、防ばい剤と呼ばれる農薬が含まれています。輸送するときに腐敗するのを防ぐもので、手に取るとワックスのようなべたつきを感じるかもしれません。そんなときは、塩でまるごとレモンを揉むように洗うか、沸騰したお湯の中に30秒ほど浸けてから、水でよく洗いましょう。

白い皮をできるだけ取る

レモンのサイズが小さいと、白い皮・果肉・薄皮を分けにくいもの。レモンの白い皮には苦み成分が含まれているため、できるだけ取りましょう。果肉はうまく取り出せなくてもOK。鍋で煮ているうちに果肉と薄皮が離れてくるので、気になるようならそこで取るか、そのままジャムに入れてしまいましょう。

作り方

1.ピーラーでレモンの皮をむく

レモンの皮をピーラーでむいている様子

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レモンの皮をピーラーで薄くむきます。ナイフを使用すると皮が厚くなり、白い皮の部分までむいてしまうため、ピーラーを使用するといいでしょう。

2.ナイフで白い皮をむく

白い皮をむいたレモンがまな板の上に置いてある様子

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ナイフを使い、レモンの白い皮をむきます。苦みがあるため、残らないようきれいに取り除いてください。

3.薄皮と種を取り果肉を取り出す

レモンの薄皮と果肉、種を分けている様子

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レモンの薄皮にナイフを入れて、果肉を取り出します。薄皮と種はあとで使用するため、捨てずに取っておきましょう。

4.レモンの皮をゆでこぼす

鍋に入れて、レモンの皮をゆでこぼしている様子

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鍋に水(分量外)を入れて沸かし、レモンの皮を加えて2回ほどゆでこぼします。ざるにあけて、水分を切りましょう。

5.種と薄皮をゆでる

レモンの種と薄皮を鍋でゆでている様子

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鍋に種と薄皮、かぶるくらいの水(分量外)を入れ、中火にかけて5分ほど煮ます。種と薄皮にはペクチンが豊富に含まれているため、しっかりと煮出しておきましょう。ざるで濾して、煮汁を取り出します。種と薄皮を市販のお茶パックに入れて、ジャムと一緒に煮てもいいでしょう。

6.レモンの果肉と皮をグラニュー糖で煮る

鍋にレモンの皮と果肉、煮出した薄皮と種の汁を加えている様子

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鍋にレモンの果肉、グラニュー糖、4、5の煮汁を加えて、中火にかけます。グラニュー糖が溶けて白い泡が立ったら弱火にし、そのまま10~15分ほど煮て完成です。

7.瓶に詰めて保存する

瓶に詰めたレモンジャムを、木のスプーンですくっている様子

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熱湯で消毒した、きれいな状態の瓶に、レモンジャムを熱いうちに詰めます。粗熱が取れたらふたをして、冷蔵庫で保存しましょう。

保存方法と日持ち

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ジャムの日持ちは糖度が関係しています。ジャムの中の水分量が少なく、糖度が高いほど日持ちします。こちらのレモンジャムはそこまで糖度が高くないため、長く日持ちはしません。

また手作りのジャムは保存料が含まれていないので、市販品より保存期間を短めに考えておくのがベター。冷蔵庫で保存し、2週間以内に食べきるのがおすすめです。

冷凍する場合は、3か月ほど保存することができます。小分けに冷凍しておくと、使いやすくて便利ですよ。

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