室温での解凍は基本NG

急いで解凍したいからと言って室温で解凍することはおすすめしません。なぜなら、室温は食品に細菌が繁殖しやすい危険な温度だからです。特に夏場の自然解凍はやめましょう。先に溶ける外側から傷みはじめ、ひき肉の中心部辺りが解凍される頃には、外側は長い間常温にさらされていることになります。 火を通せば問題ないと思っている方も多いようですが、中までしっかりと火が通ってないと、サルモネラ菌などの食中毒にかかる可能性があります。特に子供や妊婦、高齢者など抵抗力の弱い方は、重い症状になりやすいため、十分に気をつけましょう。

食中毒に注意

食中毒は一年中発生していますが、特に梅雨の時期から夏にかけては、湿気が高く細菌の増殖が活発になってきます。中でも鶏肉や牛肉に付着する大腸菌は、夏場に起こる食中毒の中で発生件数の多い原因のひとつです。 ひき肉に限ったことではありませんが、解凍時はお肉の取り扱いに十分注意し、解凍後は内部までしっかりと加熱してから食べるようにしましょう。

解凍時のポイント

いくつか解凍方法をご紹介してきました。それらの方法を使う際に、いくつかのポイントがあります。ぜひポイントをマスターしておいしくいただきましょう。

解凍したてのお肉をすぐに使わない

冷蔵庫に移して解凍したものや、流水で解凍した場合は、冷たいお肉をそのまますぐには使わず、少し置いてから調理するとよいでしょう。なぜなら、お肉は急激な温度変化を与えると、硬くなってしまう性質があるため、少し常温にならして調理すると、ふっくらとした食感に仕上がることができます。

ただし、電子レンジなどで加熱して解凍した場合は、解凍後すぐに調理しましょう。

常温に近づけて使う

10分程度室温にさらして急激な温度変化をなくすことで、お肉がパサパサになったり硬くなったりするのを防ぎ、おいしいお肉の状態で調理することができます。

冷凍の仕方も重要

冷凍されたひき肉をおいしくいただくためには、解凍方法も大切ですが、冷凍保存の仕方も重要。ひき肉の冷凍方法におけるいくつかのポイントをご紹介します。

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