ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

桃でケーキを作るときのポイント

桃の変色を防いできれいに仕上げるコツ

桃の果肉にはポリフェノールが含まれているため、皮をむいたりカットしたりすると断面が空気中の酸素に触れて反応し、変色してしまいます。変色を防ぐには、塩水、砂糖水、レモン果汁を使って色止めするのがおすすめです。

塩水は水1カップに塩小さじ1/5杯程度、砂糖水は水1カップに砂糖大さじ1杯程度を混ぜ、5~10分ほど浸けます。レモン果汁は、桃に直接振りかければOK。

ただし、いずれの方法も2~3時間程度しか効果はありません。長時間持たせたい場合は、シロップ漬けやコンポートにする、または缶詰を使用することをおすすめします。

ケーキにおすすめの桃の品種

ひとくちに桃といっても、いろいろな品種があります。白桃のような「白肉種」はやわらかくて甘味が強いため、生で使うのがおすすめ。黄桃のような「黄肉種」は、白肉種の桃よりも硬めで甘味は穏やか。生で使うほか、実がしっかりしているので加熱して使うのも向いています。

ケーキにおすすめなのは、白桃ならジューシーで酸味が少ない「白鳳」、黄桃なら甘味が強くて適度な酸味があり、濃厚な味わいの「黄金桃」がよいでしょう。

贅沢!桃のフレッシュケーキレシピ5選

1. 食パンで作る。桃のデコレーションケーキ

桃と食パン、ホイップクリームの3つで作る、簡単デコレーションケーキ。ケーキは食べたいけれど、焼くのは面倒……というときにおすすめのおやつケーキです。仕上げにホイップクリームをデコレーションすれば、豪華な仕上がりに。

桃をたっぷり2個使うので、とてもジューシーです。口の中に桃の果汁がたっぷり溢れますよ。甘めの桃を選ぶとおいしく作れます。デコレーションせずに挟むだけもOK。手軽に手で持って食べられますよ。

2. おうちがパティスリーに。桃のまるごとケーキ

パティスリーにあるフルーツをまるごと使うケーキ、おいしそうですよね。こちらのケーキも、おうちにある材料で簡単に作れますよ。

桃の種を取り除いて、ヨーグルトやプリンを詰めれば完成です。皿に食パンやクッキーを敷くと上品に仕上がります。さらに、仕上げにホイップクリームをデコレーションすれば、見栄えがよくなりますよ。

桃を切らずにまるごと使うので、食べ応え抜群。よく熟した桃を使うのがおすすめです。

3. しっとり。桃とカステラのスコップケーキ

スコップケーキはスプーン(スコップ)ですくいながら食べるケーキです。ケーキ型がなくても家にある保存容器で手軽に作れます。しっとり甘いカステラとジューシーな桃、口溶けのよいホイップクリームの絶妙なハーモニー。食べ始めたら手が止まらなくなりますよ。

カステラの焼き色がついた茶色い部分は、お好みで取り除いてくださいね。まるごと使うと皮の香ばしい仕上がりになります。冷やして味を馴染ませることで、しっとりとしたなめらかさを味わえますよ。

4. ふわふわスポンジ生地。黄桃缶のココットケーキ

濃厚な黄桃缶とロールケーキ生地、ホイップクリームをココット型に詰めて作る、見ためがかわいいケーキ。

色鮮やかな黄桃缶を使うので、トッピングするだけで華やかに仕上がります。むずかしいデコレーションいらず。仕上げにアンゼリカやミントを飾ると彩りよく仕上がります。

ココット型で作るケーキは切り分ける手間がないので、手軽に食べられますよ。さらに、持ち運びができるので、手土産やプレゼントにおすすめです。

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