5. メレンゲを作る

Photo by 海老沢 勇

別のボールに卵白を入れて泡立てはじめ、グラニュー糖を3回に分けて加えます。メレンゲに艶が出てボールを逆さにしても落ちてこないほどしっかりと泡立てたら、レモン果汁を回し入れて軽くなじませます。

「メレンゲは生クリームと間違えるぐらい、しっかり泡立てましょう。ここまで泡立てると、オーブントースターで焼いたときにヘタレにくくなります」

6. オーブントースターで焼き色をつける

Photo by 海老沢 勇

4の上にメレンゲを帽子のようにのせ、スプーンの腹などを使って表面に角を立たせます。1000Wで1~2分ほど予熱しておいたオーブントースターに入れ、メレンゲにほどよく焼き色がつくまで3~4分焼きます。粗熱が取れたら食べる直線まで冷蔵庫で冷やします。

「メレンゲはあまり高さを出すと焼きムラが出るので、オーブントースターに入る程度にとどめておきましょう。デコレーション技術がなくても、ラフにメレンゲの角を立てれば、焦げ目のおかげで映える見た目になりますよ!

焼くときはまんべんなく焦げ目がつくように、ときどき回転させるのがポイント。オーブントースターを開けた状態でくるくると回しながら焼いてもよいですが、火傷しないように気をつけてくださいね」

Photo by 海老沢 勇

「焦げ過ぎた部分が気になるようであれば、ハサミでカットしてしまいましょう。取り除きたいところに対して水平にハサミを入れると、焦げだけをうまくカットできますよ」

お祝いの席にも活用したい、フォトジェニックなスイーツ

Photo by 海老沢 勇

アメリカの家庭料理であるレモンパイは、技術いらずでラフに作れるのがよいところ。仕上がりに直結するメレンゲを立てる作業もそこまでむずかしくないので、お子さんと一緒でも楽しく作れそうです。

「メレンゲをしっかり泡立ててれば、翌日もダレずにできたての状態をキープできます。食べたい日の前日に作ってもいいと思います。見栄えするので、お誕生日ケーキに作っても喜ばれそうですね。表面全体にうっすらと粉糖をふると、上品な仕上がりになりますよ」

簡単に作れるレシピなのに、見た目は本格派!テーブルに出したら歓声が上がりそうなスイーツです。

オーブントースターの特徴を知れば、活用幅は広がる!

これまで植松さんにフルーツをメインとしたオーブントースターの活用レシピを4つご紹介いただきました。どれもオーブントースターの強みをうまく活かしたレシピばかりで、改めて調理家電の便利さを認識できましたね。

「オーブントースターは、意外といろいろな料理に使える調理家電です。温度が上がりやすいからほぼ余熱なしで使えますし、焼く時間も短くて済みます。すぐにとろとろのチーズが食べたいときにも便利ですよ。今日のレシピのように上火の強さを利用すれば、焦げ目をつける料理も短時間で簡単。今回ご紹介したレシピを参考にして、ぜひオーブントースターをフル活用してみてくださいね」

特にしっかり加熱しなくても食べられるフルーツは、瞬時に表面を温められるオーブントースターと相性ばっちり。オーブントースターの特徴を掴めば、旬のフルーツを味わう方法はさらに増えそうですね。

取材・文/大瀧亜友美
撮影/海老沢 勇

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