ライター : macaroni編集部

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記事を書いたのは……

macaroni 副編集長 / 高倉遼
「手料理には時間をかける」ことがモットーの、出張料理人でホムパ狂。おうち時間の増加に伴いビールの消費量も増加、「痛風予備軍」と判定され、いよいよ体にガタが来つつあるmacaroniの副編集長。

大人になっても、洋食が大好きです

"洋食"という響きに、なんとも言えないときめきを覚えるのは僕だけでしょうか。

まだ幼かった頃、洋食が食卓に並ぶ日はいつもワクワクしていたのを覚えています。どうしてあんなにワクワクしていたのかは不思議なんですけどね。

しかしながら、僕と同じように"洋食"というものが何か特別な存在感を持って、幼い頃の記憶を彩っている方は多いはずです。

そんな洋食の定番といえば、オムライス、ナポリタン、エビフライ……そして何といっても、ハンバーグ。これはやっぱり外せません。

Photo by Ryo Takakura

なかなか外食がしづらい昨今の情勢ではありますが、最近、僕がハマっている洋食屋さんがあります。

東京都世田谷区、小田急線経堂駅からほど近い場所にお店を構える『ウルトラ』さん。かつて下北沢にあった伝説の洋食屋『マック』の店主のご子息が営む、洋食バルの名を冠したお店です。

そんなウルトラさんのハンバーグは、店名通り"ウルトラ級"のお味。

お箸がすっと通るやわらかめの仕上がりにも関わらず、しっかりと肉々しさを感じるパテ。強めに効かせたナツメグの香りが、食べてる間ずっと食欲を刺激し続けます。

そのパテを包み込む、トマトの酸味が効いた甘じょっぱさのバランスが抜群のソース。これぞノスタルジー、これぞエモい味!と唸ってしまうような、そんなひと皿。

このお皿を前にすると、幼い頃に感じていたあの謎のワクワクを思い出すんです。

三十路を迎えた今もそれを感じられるなんて、幸せなことだなぁ……と、しみじみしたり、しなかったり。

ノスタルジックなポテトサラダ

Photo by Ryo Takakura

『ウルトラ』さんの魅力は、ハンバーグだけではありません。このポテトサラダも、超!がつくほど絶品。

ゆるいペースト状のじゃがいもと、食感をしっかり残したじゃがいもの2つを混ぜていて、芋のもったり感とぼそっと感のどちらも最大限に活かせるよう、試行錯誤されている……気がします。

ポテトサラダはさまざまなスタイルがあるもので、僕はゆるめにゆでたとろとろポテサラ派として、30年間生きてきました。

そうじゃないとダメ!というほどの原理主義者ではありませんが、やっぱりそのポテサラが自分にとっては一番で、小さい頃からの思い出の味。なので、どーしても譲れない部分はあります。

……だったはずなのですが、ウルトラさんのポテトサラダは、久しぶりに手放しで「ウマい!」と思ってしまいまして。

馴染みのないスタイルのはずなのに、自分の琴線に素手でガンガン触れてくる、なぜだかノスタルジーを感じる味。

すっかりハマってしまって、最近は月に1回は食べに行くようになってしまいました。僕の大切なポテサラの記憶は、ウルトラさんに上書かれつつあるような気がします。

変わるものと変わらないもの

Photo by Ryo Takakura

そんなウルトラさんで、たっぷり食べてお腹が十分満たされた帰り道、散歩がてら立ち寄った豪徳寺では、梅の花が咲き始めていました。

昔の自分を少し思い出すノスタルジックな食事体験の後、今まさに咲こうとする梅を眺めていて、ぼんやりと思ったことがひとつ。

僕たちはいま、何が正しいのか誰もわからない、変化の激しい時代に身を置いています。もうすぐ、いつもとは少し違う春が来るのかもしれません。

だからこそ、変わるものと変わらないもの、そのどちらとも向き合っていくために、たまには自分の大事な思い出や、心の深い部分に触れることは大切にしたい。

随分大げさな着地になりましたが、そんな気持ちにさせてくれる"食事"という営みは、やっぱりかけがえないものだな……と改めて感じることになった、週末のひとときでした。
写真・文/高倉 遼(macaroni副編集長)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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