ライター : 土田 綾乃

管理栄養士

白子について

白子とは、魚の精巣のことをいいます。一般的には、たらの白子を指すことが多く、ほかにはふぐやアンコウの白子も出回っています。一匹あたりでとれる量がとても少ないため、大変貴重な食材です。

新鮮なものなら、生で食べるのがおすすめ。旨味たっぷりで、とてもクリーミーな味わいが楽しめますよ。天ぷらにしたり、鍋に入れたりして食べるのも良いですね。(※1,2)

白子の栄養や効果効能

たんぱく質

白子には、100gあたり13.4gのたんぱく質が含まれています。

たんぱく質は、炭水化物や脂質と同じようにエネルギーを作り出します。臓器や筋肉、皮膚などの体の構成成分であり、生きていく上で欠かせない栄養素です。不足すると、体力や免疫力が低下するおそれがあります。(※3,4)

ビタミンD

白子には、100gあたり2.0μgのビタミンDが含まれています。

ビタミンDは、主に体内のたんぱく質のはたらきを活性化させます。また、カルシウムの吸収を促し、骨を丈夫にする作用もあります。ビタミンDは脂溶性なので、動物性食品に多い脂質や油と一緒に摂ると吸収がアップしますよ。(※3,5)

ビタミンE

白子には、100gあたり1.8mgのビタミンEが含まれています。

ビタミンEは、抗酸化ビタミンと呼ばれる栄養素のひとつ。細胞の酸化を遅らせるので、老化対策に役立ちます。また、血管の健康を保つはたらきもありますよ。不足すると細胞の酸化が進み、紫外線による肌へのダメージが大きくなるので、シミやシワを引き起こしやすくなります。(※3,6)

ビタミンB1

白子には、100gあたり0.24mgのビタミンB1が含まれています。

ビタミンB1は、エネルギー産生に関わり、糖質代謝に不可欠な栄養素です。不足すると、イライラや、疲れやすいといった症状が出やすくなります。ビタミンB1は水溶性なので、汗からも体外に排出されます。不足しやすいため、食事からしっかり取り入れるようにしましょう。(※3,7)
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