ライター : ☆ゴン

ハマグリの味わいとおいしい旬はいつ?

ハマグリというと、アサリの大きなもの程度に考えている人も多いですが、味はまったく異なります。アサリと比べると身が甘くてやわらかく、濃厚な味わいが特徴です。

旬は産地によって若干違いますが、一般的に産卵期が5月から10月ごろとされますので、身に栄養をたくわえた春先の2月から4月までが、もっともおいしい時期だといわれます。

希少な国産ハマグリの生産地と旬の時期

農林水産省の統計調査や各漁業組合では、ハマグリに赤貝、つぶ貝などを含めた貝全般を、「そのほかの貝類」として統計しているため、ハマグリだけの具体的な漁獲量はわかりません。

そのなかで漁獲量トップの座を誇るのが茨城県で、鹿島灘ハマグリとしてブランド化され、旬は3月から5月までと、一般的なものより遅いのが特徴です。次いで九十九里浜がある千葉県、昔から桑名のハマグリとして有名な三重県や、熊本県などが名産地として知られています。

ハマグリが生きているかを見分ける方法

ハマグリをはじめとした貝類は、死んでしまったものはすぐに傷んできますので、生きていることがもっとも大事な前提となります。貝を持ってみてずっしりと重みのあるもの、殻と殻同士を叩くと、澄んだ高音がするなどの見分け方がありますが、素人には少しむずかしいですね。

簡単な方法としては貝殻から水管が出ていても、触れるとすぐに引っ込めたり、固く貝殻を閉じているハマグリは生きているため、そこから新鮮だと判断することができます。

おいしさを保つハマグリの上手な保存方法

新鮮なハマグリを塩水で砂抜きして、濡れた新聞紙に重ならないように並べて包み、野菜室へ入れると貝が休眠状態になるため、3日間ほど冷蔵保存することができます。

また砂出ししたハマグリをざるに並べて、濡れ布巾をかけて1時間ほど潮出しさせたものを、密閉できる保存袋に平らになるように入れると、2週間程度は冷凍保存も可能です。

旬のハマグリを使用したおすすめレシピ

1. お祝い事に!ハマグリのお吸い物

Photo by macaroni

ハマグリの2枚の貝殻を外すと、ほかのハマグリの貝殻とは絶対に合わないことから、夫婦和合の象徴とされます。女子に良縁をもたらす縁起物ともされ、ひな祭りや結婚式の和食に欠かせないお吸い物。昆布とハマグリの上品なうま味が際立つ、おすすめのレシピです。

2. ハマグリと鱈入りのアクアパッツァ

シーフードとトマト、オリーブオイルで作るナポリ料理、アクアパッツァにハマグリを加えた贅沢なレシピ。定番のニンニクや白ワインのほか、アンチョビも入っていますのでコクもしっかりあります。野菜たっぷりでヘルシーな、女性におすすめの料理です。
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