ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

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管理栄養士 / 渡辺りほ
学校給食センターにて、管理栄養士として献立作成や食に関する指導に従事した経験から、子どもたちだけでなく幅広い世代への「食育」に興味を持つ。現在は在宅WEBライターとして、栄養学にもとづいたダイエット方法や食材の知識について発信中。

するめダイエットに向いている人

「するめダイエット」とは、おつまみの定番食材であるするめを、ダイエット中の食事や間食に活用するというダイエット方法。噛みごたえのあるするめを食べると、自然と咀嚼する回数が増え、少量でも満腹感を得られます。小腹が空いたときにするめを食べることで、間食によるカロリーのとりすぎを防げますよ。

するめは低カロリーな食材なので、いつも食べている菓子類と置きかえることにより、ダイエットの成功につながる可能性があります。カロリーコントロールをしたいのに、ついついおやつを食べてしまう……という方にぴったりですよ。

しかし、するめを食べ続けていれば必ず痩せるというわけではありません。規則正しい食生活や適度な運動を心がけながらダイエットをおこないましょう。

するめダイエットの効果

コレステロール値を下げる

するめに豊富に含まれている「タウリン」は、健康維持に役立つ栄養成分です。胆汁酸と結びついてコレステロールを消費する作用があることから、消化管内においてコレステロールの吸収を抑えるのに役立つと考えられています。

また、血清総コレステロールを低下させるはたらきがある「EPA」という不飽和脂肪酸も、するめに含まれていますよ。(※1,2)

満腹感を高める

するめをよく噛むと脳の「満腹中枢」が刺激され、満腹感を高めることにつながります。時間をかけてよく噛むことで脳の働きが活発になり、満腹中枢を刺激する「神経ヒスタミン」の量が増えるためです。

ただし、食事をしてから満腹中枢に刺激が伝わるまでに、約20分かかるといわれています。するめダイエットで満腹感を得るには、ゆっくり食べることを意識しましょう。(※3)

小顔に近づく

噛みごたえがあって咀嚼回数が自然と増えることから、するめは歯やあごの強化に役立ちます。さらに、口のまわりにある表情筋を使うことで、顔のラインを引き締められるというメリットも。

するめを食べる際の咀嚼回数は、ビスケットやスナック菓子のおよそ3倍といわれています。よく噛む習慣を身につけるのにぴったりの食品ですね。(※1,4)
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