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日本のお惣菜と、インドのスパイス文化を融合させた「スパイス惣菜」が誕生!
勢い衰えぬカレーブームで、カレー専門店も細分化。最近は南インド地方のカレーの人気が高まり、多種類の副菜を一皿盛りにした南インド風の定食スタイル「ミールス」を提供する店も増えている。
そんな中、インド料理と日本のお惣菜をかけあわせた「スパイス惣菜」が楽しめる『take CURRY(テイクカリー)』が2019年12月3日、恵比寿にオープンした。
場所は、恵比寿駅東口から徒歩8分。白金高輪駅方面にまっすぐ歩くと、黄色い暖簾が迎えてくれる。カウンター席が多く、ひとりでも寛げる空間だ。
『テイクカリー』は、全国に57店舗のお惣菜デリを展開している『株式会社まつおか』の新規事業として考案された。2019年に『株式会社まつおか』が創業30周年を迎えたのを機に、「お惣菜の新しいスタイルを提案したい」と考え、「東京スパイス番長」として有名なシャンカール・ノグチさん(写真下)をスパイス監修に迎えた。
インド人の祖父を持つシャンカール・ノグチさんは、プライベートでもスパイスを使った和惣菜をよく作っているとのこと。「個人的にも興味があり、追求していたテーマだったので、コラボのオファーがあった時はすごく嬉しかったですね!」と笑顔で語る。
多様な主菜と副菜から、お好みの惣菜を自由に選べるスタイル
▲同店の中心メニューは、2種類の定食プレート
「惣菜プレート」(写真上・左)はスパイス惣菜4種(メイン1種類+3種類の副菜)、サラダ、ライス、「味変ソース」という構成。「キーマプレート」(同・右)ではメイン惣菜の代わりに日替わりのキーマカレーを選ぶ。
ご飯は「インディカ米(ジャスミンライス)」「雑穀米」の2種類から、味変ソースは「スパイシーラッサム」「マイルド豆ソース」の2種類から選べる。
同じスパイス惣菜でも、インディカ米と合わせるとインド料理に、雑穀米と合わせると日本のお惣菜に近い味わいになるのだそう。
「惣菜プレート」(写真上・左)はスパイス惣菜4種(メイン1種類+3種類の副菜)、サラダ、ライス、「味変ソース」という構成。「キーマプレート」(同・右)ではメイン惣菜の代わりに日替わりのキーマカレーを選ぶ。
ご飯は「インディカ米(ジャスミンライス)」「雑穀米」の2種類から、味変ソースは「スパイシーラッサム」「マイルド豆ソース」の2種類から選べる。
同じスパイス惣菜でも、インディカ米と合わせるとインド料理に、雑穀米と合わせると日本のお惣菜に近い味わいになるのだそう。
▲メイン惣菜は、日替わりで4種類
取材時のメイン惣菜は、写真の左上から時計回りに「さばスパイス焼き」、「ママだるまの肉じゃが」、「味玉ティッカマサラ」、「チャットマサラ香る鶏むね唐揚げ」の4種。
取材時のメイン惣菜は、写真の左上から時計回りに「さばスパイス焼き」、「ママだるまの肉じゃが」、「味玉ティッカマサラ」、「チャットマサラ香る鶏むね唐揚げ」の4種。
▲全6種類の副菜は、「根菜」「青菜」「サワー」の3タイプに分類
根菜の副菜は「切干大根の山椒クミン煮」「ひじきの山椒クミン煮」、青菜は「いんげんのトーレン(野菜蒸し煮)ココナッツの香り」「小松菜のスパイス炒め」、サワーは「紫玉ねぎのマサラヴィネガー漬け」「人参のスパイスラペ」。
根菜の副菜は「切干大根の山椒クミン煮」「ひじきの山椒クミン煮」、青菜は「いんげんのトーレン(野菜蒸し煮)ココナッツの香り」「小松菜のスパイス炒め」、サワーは「紫玉ねぎのマサラヴィネガー漬け」「人参のスパイスラペ」。
まずは、『テイクカリー』らしさを堪能できる「惣菜プレート」から実食!
さっそく「惣菜プレート」(写真上)をオーダー。
今回は、メイン惣菜に「さばスパイス焼き」を、副菜には「ひじきの山椒クミン煮」(根菜)、「いんげんのトーレン ココナッツの香り」(青菜)、「紫玉ねぎのマサラヴィネガー漬け」(サワー)を、ライスは「雑穀米」を、味変ソースは「スパイシーラッサム」をチョイス。
同店オリジナルのミックススパイスに漬け込んでから、ふっくら焼き上げている「さばスパイス焼き」(写真上)は、フェンネルやディルの香りや、エキゾチックなカルダモンの香りがたまらなく食欲をそそる。
「ひじきの山椒クミン煮」(写真上)はひじきの煮物に、インド料理で使用するスパイスの定番であるクミン、独特な柑橘系の香りがあるネパール山椒、パプリカパウダー、レッドチリを加えて仕上げたもの。
はじめは“いつものひじき”の味わいだが、次第に山椒の爽やかな刺激が鼻孔の奥に広がり、ある一瞬からはっきりと“インド料理”に変わる。その変化が実におもしろい。
ココナッツの果肉と青唐辛子入りの「いんげんのトーレン ココナッツの香り」(同・左)は、ドライで鮮烈な辛みの中に、ほのかな甘みが広がる。
はじめは“いつものひじき”の味わいだが、次第に山椒の爽やかな刺激が鼻孔の奥に広がり、ある一瞬からはっきりと“インド料理”に変わる。その変化が実におもしろい。
ココナッツの果肉と青唐辛子入りの「いんげんのトーレン ココナッツの香り」(同・左)は、ドライで鮮烈な辛みの中に、ほのかな甘みが広がる。
アップルビネガーで浸けこんだ紫玉ねぎにチャットマサラ(ミントと塩中心のミックススパイス)を加えた「紫玉ねぎのマサラヴィネガー漬け」(写真上)は、スパイシーな副菜の箸休めにぴったりな爽やかな甘み。箸休めといいつつも、クセになって箸が止まらなくなる不思議なお惣菜だ。
惣菜すべてをミックスすると…あら不思議!「スパイスカレー」に変身!
同店のオススメは、最初に惣菜を単品で味わい、次に相性のよさそうな惣菜をミックスして味の変化を楽しみ、最後にすべてをミックスする食べ方。
どの組み合わせにもおもしろい味の変化があるが、最後にすべてを混ぜ合わせて食べると、あらゆる食感やスパイスの香りが混然一体となり、おいしさがぐっと膨らんだ極上のカレーに変身する。
さらに味変ソース「スパイシーラッサム」(写真上)をかけると、まろやかなカレーが、酸味と辛みの効いた爽やかなカレーに変身。いくつもの“味変”が次々に訪れ、まさに“味の万華鏡”だ!
「キーマプレート」は、3種類の日替わりキーマカレーからチョイス
「キーマプレート」(写真上)のキーマカレーは全5種類。その中から、日替わりで3種類が店頭に並ぶ。
今回は、一番人気の「山椒 チキンキーマ」をチョイス。お惣菜には、「切干大根の山椒クミン煮」(根菜)、「小松菜のスパイス炒め」(青菜)、「人参のスパイスラペ」(サワー)、トッピングに「味玉ティッカマサラ」(+200円)を加えた「キーマプレート」をオーダーしてみた。
「山椒 チキンキーマ」(写真上・左)は、ピリッとする痺れ感の後にネパール山椒ならではの柑橘系のフルーティな香りが広がり、山椒好きにはたまらない一品。粗めにゴロッと挽いた鶏肉との相性も抜群だ。
「味玉ティッカマサラ」(同・右)は、5種のスパイスとカシューナッツを合わせたスパイスソースで茹で玉子を煮込み、黄身をトロトロの半熟に仕上げた料理。スパイシーさの中にナッツ特有のコクがあり、「山椒 チキンキーマ」とも好相性。
インド料理専門店のような本格感の秘密は、「テンパリング」と「ブレンド」
同店の「スパイス惣菜」の香りの鮮烈さ、奥深さの秘密は、インド料理に欠かせない“テンパリング”をしっかり行っていることにある。
インド料理の味付けの基本は、スパイスを油で炒めた(=テンパリングした)“香り油”に塩を加えたもの。しっかり炒めてスパイスの香りを十分に引き出し、その香り油で食材を包んでひとつにまとめているので、テンパリングが非常に重要なのだ。
店長の丸山晋平さん(写真上)によると、本格感のもうひとつの秘密は、シャンカール・ノグチさんによるオリジナルブレンドのスパイス。非常に精密なバランスでブレンドされており、まさに“秘伝の味”だ。
「辛さはそれほど強烈ではないのですが、スパイス効果で代謝がよくなるのか、食べ終わると汗びっしょりになる方もいますよ(笑)」(丸山店長)
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