ライター : 相羽 舞

管理栄養士

しじみの栄養と効果効能は?

しじみの栄養

  1. ビタミンB群
  2. カルシウム
  3. オルニチン
  4. タウリン

ビタミンB群

しじみに含まれるビタミンB群は、エネルギー代謝を円滑におこなうえで大切なビタミンです。これらのビタミンは、食事から摂るとともに通常体内の腸内細菌により産生されているため不足しにくくなっていますよ。

しかし、極端な食事制限や、偏食が続いている人、加工食品を多く摂取する人においては、ビタミンB群が腸内で産生されず不足するおそれがあります。

また、カフェインやアルコールの頻繁な摂取や、ストレス、激しい運動などによってビタミンB群の消費が高まり、不足することもあるといわれています。(※1,2,3)

鉄は、血液中の赤血球に含まれているヘモグロビンを構成している成分です。ヘモグロビンは体中の細胞に酸素を運ぶ役割を担っているため、鉄が足りなくなると酸素の供給が減ってしまいます。これによって疲れやすさ、頭痛、息切れなどの貧血の症状をおぼえるおそれが。

特に女性は妊娠や授乳、月経などにより鉄が多く必要になります。しじみには100gあたり8.3mgの鉄が含まれているため、貧血の症状を感じやすい方は取り入れてみるのもいいですね。(※1,4,5,6)

カルシウム

カルシウムは骨や歯を構成する成分です。実は吸収率の悪い栄養素でもあり、意識してカルシウムの多い食品を選ばないと、知らないうちに不足してしまうこともあります。カルシウムの摂取量がもっとも少ない年代は20歳前後といわれ、不足すると骨の成長が滞り、骨がもろくなる原因にもなります。

しじみには、100gあたり240mgのカルシウムが含まれていますよ。骨の健康を保つ大切なミネラルなので、普段から意識して摂るようにするのが大切です。(※1,7,8)

オルニチン

しじみに含まれているオルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓のはたらきをサポートする作用があります。肝臓での代謝や解毒作用を助けてくれるので、お酒をよく飲む方におすすめです。よく二日酔いにはしじみがいいといわれますが、ここからきているのですね。

また、オルニチンは疲労のもととなるアンモニアの分解も助けるといわれており、エネルギーの産生をスムーズにして疲れをためにくい体づくりにも役立ちます。

さらにオルニチンには、細胞の新陳代謝をアップさせ、肌のターンオーバーを整えるはたらきがあります。肌を美しく保つのにも役立ちますよ。(※9,10)

タウリン

しじみに含まれるタウリンは、体内の機能がはたらきすぎることを制御したり、逆に低下したときには向上させたりして、機能を一定に保つ作用があります。

また、血圧を正常に保つ作用や交感神経のはたらきを抑える作用もありますよ。(※11,12,13)
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