ライター : 佐々木 梓

管理栄養士

きのこダイエットは痩せる?痩せない?

ヘルシーなイメージのあるきのこですが、だからと言ってきのこだけを食べれば痩せるというわけではありません。偏った食事をしていると必須栄養素の不足や便秘・貧血といった、健康を損なう状態になるおそれがあります。

きのこダイエットでは普段の食事にきのこをプラスしてかさ増ししたり、高カロリーな食材と置き換えたりするのがおすすめ。きのこダイエットについて、詳しくみていきましょう。(※1)

きのこダイエットの効果

効果

  1. 腸内環境を整えて便秘対策
  2. むくみ対策に役立つ
  3. 腹持ちがいい
  4. 糖の吸収を抑える
  5. 内臓脂肪を減らす

腸内環境を整えて便秘対策

きのこは食物繊維を豊富に含む食材です。食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、そのどちらも腸内環境を整えるのに役立つ栄養素です。

また、きのこは種類によって不溶性の食物繊維を多く含みます。不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やします。すると、腸が刺激されて排便がスムーズになりますよ。(※2,3)

むくみ対策に役立つ

きのこにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムはむくみ対策に役立つ作用がありますよ。

ナトリウムを多く摂取すると、細胞内のナトリウムの濃度を下げるために水分を取り入れます。そのため組織液やリンパ液が薄められ、むくみの原因に。カリウムにはナトリウムを排出する作用があるため、むくみ対策に役立つといえますね。(※4,5)

腹持ちがいい

きのこには食物繊維が豊富に含まれているのは、前述のとおりです。食物繊維は水分を含んで膨らむ性質があります。このことで、少量でも満腹感を得ることができます

また、水溶性の食物繊維は胃腸内をゆっくり移動するので、お腹がすきにくく腹持ちがいいのが特徴です。(※6)

糖の吸収を抑える

きのこに多く含まれる食物繊維には、糖の吸収を緩やかにするはたらきがあります。

水溶性食物繊維は、水に溶けてゼリー状になります。小腸での栄養素の吸収するスピードを緩やかにするはたらきが。そのため、血糖値の急上昇を抑えることができますよ。(※2,7)
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