【管理栄養士解説】グレープフルーツジュースに含まれる栄養やカロリーは？

ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

グレープフルーツジュースに含まれる栄養

コップに入っているグレープフルーツジュースと、その横にあるカットされているピンクグレープフルーツ

栄養

むくみ対策に役立つ「カリウム」
コラーゲン合成に関わる「ビタミンC」
食べ過ぎ対策に役立つ「ナリンギン」
頭皮の健康維持が期待できる「イノシトール」

むくみ対策に役立つ「カリウム」

カリウムは、むくみ対策に役立つ栄養素です。むくみは、毛細血管を行き来する水分量のバランスが崩れ、皮下組織に過剰な水分がたまることで起きてしまいます。

体内の水分バランスが崩れる原因のひとつが、ナトリウムを含む塩分のとり過ぎです。カリウムは、余分なナトリウムや水分を排出するはたらきがあるので、むくみが気になるひとはカリウムの摂取を意識してみましょう。（※1）

コラーゲン合成に関わる「ビタミンC」

ビタミンCは、コラーゲン合成に必要な栄養素です。コラーゲンは皮膚に関わるイメージですが、実は軟骨や血管にも存在していて、細胞同士をつなげるはたらきがあります。

コラーゲン合成にビタミンCは欠かせないものの、ひとの体内では合成できないため、食品からとっていくことが大切ですね。（※2）

食べ過ぎ対策に役立つ「ナリンギン」

ナリンギンはグレープフルーツの果皮や果肉に含まれる苦み成分で、食欲抑制作用が期待できます。

食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取は、体重増加で一番多い原因と考えられています。ついつい食べ過ぎてしまうひとは、グレープフルーツジュースを利用してみてはいかがでしょうか。（※3,4）

頭皮の健康維持が期待できる「イノシトール」

イノシトールは、頭皮の健康維持の助けになるでしょう。発毛や育毛などの頭皮の健康に関わる情報を伝達するのが神経細胞です。イノシトールは、神経の伝達に欠かせない成分で、神経細胞に栄養を提供するはたらきがあります。

以上のことから、イノシトールによる神経細胞の活性化が頭皮の健康維持を助けると考えられます。（※5）

女性に嬉しい働き！グレープフルーツの効果効能と効果的な食べ方

栄養満点のグレープフルーツ。スーパーでも手に入り手軽に食べられるのが魅力ですよね。この記事ではグレープフルーツを食べることで、身体にどのような効果をもたらしてくれるのかを、管理栄養士が詳しくご紹介します。食べる際の注意点もあるのでしっかり確認してくださいね。

グレープフルーツジュースのカロリーや栄養価は？

グレープフルーツ（濃縮還元ジュース）	38kcal	8.6g	160mg	53mg
	カロリー	糖質量	カリウム	ビタミンC
グレープフルーツ（ストレートジュース）	44kcal	10.2g	180mg	38mg
グレープフルーツ（50％果汁飲料）	45kcal	11.0g	90mg	19mg
グレープフルーツ（20%果汁飲料）	39kcal	9.7g	34mg	8mg