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今日の料理上手さん
器の組み合わせや細やかな技術で美しい食卓を築き上げるかよこさん。食卓写真だけでなく、家族のためにつくる彩り豊かなお弁当写真にもアイデアが詰まっており、フォロワーからの人気を集めている。
だから、やっぱり器が好き
ーー器を好きな理由や、器を使うことで起きる心の変化について教えてください。
「何段階かの喜びがあります。キッチンに立った時、今日はどの器を使おうか、どの器を合わせようか、器あわせの時間。
その日の天気、季節、行事に合わせて選ぶ時。作った料理を盛り付けた時に、美味しそうに仕上がった時。食卓に並べて、全体のバランスが取れていたと感じた時。食卓に集まった人たちから『わあ!おいしそう!』『早く食べたいー』と聞けた時。今日も楽しませてくれてありがとうと食器棚に片付ける時」
「器えらび」のこだわり、あれこれ
ーー「器えらび」のポイントを教えてください。
「かなり実用的な面で選んでいます。ハレの日の器以外は、同じものを1〜2枚ずつ。ですから基本的には、自分が使いやすい形と高さを把握し、それに合うものを選んでいます。
柄や色はよく使っている器と合うか、合う器がいくつか思いつくか。形や大きさは収納に困らないか。実際に使っている様子(食卓や料理)を想像できるかどうか。
盛り付けたあと片手で運ぶことが多いので、持ってみて厚みや重みは好みか、片手で持ち上げられるかどうか。なるべく悲しみたくないので、欠けやすい形をしていないかどうか。
ワンプレートでも一品でも使えたり、他の器とケンカしない色や柄、アクセントになる形か、飲み物から汁物、小鉢として使えるかなど応用しやすいかどうか。買い足す器は、丈夫でスタッキングしやすかったもの。
番外編として、人が集まった時の大きな器、木箱や重箱に合うかどうか」
わたしのお料理は、あなたに夢中
ーーお気に入りの器ブランド・器作家さんを教えてください。
陶房「心和庵」中里博彦・博恒
「料理好きの母と、家族を美味しいお店に連れて行くのが趣味の父という環境で育ったこともあり、骨董や美しい器が日々の暮らしの中にありました。また、子どもの頃から茶道や古典柄の着物が好きだったり、二十歳前後から少しずつ洋食器や磁器を自分で購入するようになったこともあり、器は自分の中ではとても身近な存在でした。
ある時、偶然通りかかった展示会で心和庵さんの器を見た際に、フォルムと染付や絵付けの美しさに衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
古典柄・伝統柄なのに新しくも見える、繊細なのに安心して使える、器を魅せたくて使ったのにお料理を美しく魅せてくれる、温かみのあるどっしりした陶器を繊細な雰囲気に変えてくれる、何より口当たりが良く手に取りやすい……、などその魅力は尽きません」
「私にとって、今日はこの器を使いたいから『メニューは何にしよう』『器を美しく魅せたいから丁寧に料理しよう』『家族や友達が集う食卓を華やかに』と思うことのできる大切な器です。
家族の誰かが末長く使い続けてもらって、いつか骨董として引き継いでほしいとも思う器です」
溺愛!器コレクション3選
ーー愛用する器の中から、とっておきの器を3つ選ぶとしたら?
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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