溺愛!器コレクション3選

ーー愛用する器の中から、とっておきの器を3つ選ぶとしたら?

バッチャン焼き|伝統柄の器

Photo by @nwoszk

「ベトナム・ハノイにあるバッチャン村で、古くから作られている伝統的な陶磁器です。夏に家族旅行で村を訪れ、制作風景などを見学させていただき、その緻密な技術に驚きました。 『蓮』『菊』『蜻蛉』というバッチャン焼きの伝統柄が醸し出す、素朴で柔らかい雰囲気の絵付けが気に入っています。エスニックはもちろん、和食にも合う懐の深さがありますね。ティーカップにデザートを入れたりするなど、少し遊んだ使い方をするのも好きです」

清岡幸道|グラタンボウル

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「初めての器作家さんとの出会いは大嶺さんでしたが、意識して作家さんの器を購入したのは、清岡さんの耐火の器『グラタンボウル』でした。シンプルで洗練されたフォルム。使い勝手が良いこともお気に入り。グラタンなどのオーブン料理はもちろん、スープや一人用の鍋にも良いし、直火にかけて石焼ビビンパにしたりもします。 昨年新たに土鍋も仲間入りしましたが、鍋のみならずお粥や炊き込みごはんを炊くなど、たくさん活躍してくれていますね。耐火の器以外にも、錆釉や白灰の器なども気に入っています」

山田洋次|オーバル深皿

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「毎週金曜日にカレーを作っているのですが、その『カレーの日』に最も多く登場するのが山田洋次さんのオーバル深皿です。 スリップウェア(『スリップ』と呼ばれる、イギリスを中心としたヨーロッパで古くからある技法で、泥状の化粧土で作られた大胆な模様が描かれた器)は素朴で力強く、比較的男性に好まれるイメージですが、山田さんのそれはどこかひと味違います。器の形状、デザインの洗練具合は秀逸。繊細さも合わせ持ち、黄釉の作品などは艶かしく、どこか女性的なイメージすら感じさせます。 すべての器が耐熱で、オーブンにそのまま使えるのもありがたいです。ご本人もおっしゃるように、現在の日本人の生活に根ざした作品たちは、カレーはもちろん、サラダや炒め物など、普段づかいにもピッタリの万能選手です」

運命の器と出逢う場所

ーーいつも器を購入するお店を教えてください。

MWLストア

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「横浜・石川町にある『器とお茶と暮らしの品』がコンセプトのお店です。以前近所に住んでいたことがあり、裏通りに洗練されたお店ができたなあ……とふらりと足を踏み入れたことが、素敵な女性店主さんとの出会いでした。 セレクトされた商品は、どれも店主さんの朗らかなセンスの良さが光ります。さまざまなことに造詣が深い店主さんとの会話は、いつも新鮮で刺激的でおもしろく、訪れるとつい長居してしまう大好きなお店。 安土草多さんの企画展をされていた際に買ったグラスや、ペンダントライトは大のお気に入りです」
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