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賀茂なすとは
賀茂なすは、まんまるの形をしている丸なすの一種です。上賀茂神社でも有名な京都市北区上賀茂を中心に栽培されていますが、元は京都市左京区吉田中で栽培され、今から約100年前に水に恵まれた上賀茂地区で作られるようになったという説があります。
九条ねぎや聖護院だいこんと並び「京の伝統野菜」としても認定されていて、なすの女王とも呼ばれているんです。
大きさは直径12cmから15cm、重さは250gから300gほどと、女性の片手を広げてちょうど掴めるようなサイズ感です。光沢のある果皮はやわらかく、肉厚な果肉は硬くしまっていて歯応えがあり、加熱するとまったりとした歯触りになります。味わいには、甘みがあるのが特徴です。
賀茂なすの旬と産地
おいしい旬はいつ?
賀茂なすはそのほとんどが露地栽培で作られており、出回る時期が限られます。収穫は6月中旬から始まり、最盛期は7月から8月にかけて、10月の中旬には終了してします。
おいしさの旬としては、出回り始める6月中旬から8月中旬ごろと考えられているようです。
主な産地
上賀茂のほかにも、賀茂なすは京都府の中でも北から南まで広く栽培されています。
京都市内では上賀茂のある北区・左京区・上京区・右京区・中京区・下京区・南区・西京区・伏見区・山科区・東山区などで栽培が行われています。そのほか亀岡市や綾部市、京丹後市でも栽培されているんです。
賀茂なすの食べ方
産地の京都でも、やっぱり味噌田楽が定番のお料理です。賀茂なすは肉質が緻密で、なすの割りには油の吸収が少なく、揚げ物にもぴったり◎ 煮炊きしても煮くずれを起こさず、歯ごたえもいいんです。火が通るととろりとした食感になるのも人気の秘密です。
定番の味噌田楽をはじめ、揚げ浸しや煮物、丸焼きなどの焼き物など幅広い調理に向いていて、しば漬などにも用いられます。いずれにしても、賀茂なすの食感が堪能できるよう、カットは大きめであったり、厚みを残しておこなうのがおすすめですよ。
賀茂なすのおすすめレシピ8選
1. 賀茂なすの丸ごと焼き
その食感が魅力のひとつでもある賀茂なすは、一度はまるごと焼いたのをいただいてみてください。かつお節や大葉のトッピングのほか、みょうがもおすすめ◎ 醤油を垂らしたり、ポン酢、柚子胡椒などさっぱりいただきましょう。
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