ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

今年のトレンド鍋は…?

凍える寒さに背中を丸めて帰宅……そこをグツグツと煮える鍋に迎えられたら、これ以上幸せなことはありません。また、毎年新しい味わいの鍋が登場するたび、心が浮き立ちますよね。 いつもの鍋もいいけれど、ちょっと変わった鍋に挑戦してみたい。そんな鍋好きさんにおすすめしたい、macaroniが考える「今冬のトレンド鍋」をご紹介します。

1. 今年の大本命「シビ辛鍋」

Photo by muccinpurin

これまで日本で激辛ブームを牽引してきた唐辛子の辛さに変わり、2018年の主役は、山椒や花椒がジリジリと舌を刺激する”シビ辛”でした。 シビ辛ブームのきっかけはいろいろ考えられますが、今年の異常な暑さのために冷房が効きすぎた室内で、逆にからだが冷えたため自然と辛いものを欲したことも一因とも言われています。 ともあれビリッと刺激的なシビ辛鍋が、今一番ホットなことに変わりはありません。

Photo by muccinpurin

298円(税込)
シビ辛鍋は山椒や花椒を軸に、痺れる辛さを演出すれば特にむずかしい決まりがありません。いつもの鍋に痺れスパイスをプラスして味わえる手軽さもうれしいところ。 このシビ辛ブームにのって、最近ではカルディでも「しびれ鍋つゆ みそ鍋」が発売され、人気のあまり売り切れ店が続出しています。 みそベースでシビ辛ビギナーさんでも比較的食べやすいですよ。気になる方はお早めにカルディへどうぞ♪ macaroni編集部が選んだ、お取り寄せの「大名華火鍋」もいちおしです。

2. 罪深いほどおいしい「痛風鍋(背徳鍋)」

高カロリーなのはわかっていつつも、そのおいしさに箸が止まらないと話題の「痛風鍋」も外せないトレンド。2017年からじわじわと流行し、今年はさらにパワーアップ!うににいくら、アンコウの肝に白子と、これでもかというほどのった贅沢鍋が各店舗で登場しています。 一度に食べたらからだに負担がかかりそうなことは安易に予想できる反面、おいしさも確実。また、そのインパクトのあるビジュアルに惹かれてハマる人が後を絶たないと言います。

Photo by kawara CAFE&DINING 新宿本店

背徳鍋の主役はなにもプリン体だけではありません。 ちなみに写真の鍋は、「kawara CAFE&DINING 新宿本店」で味わえる、カマンベールチーズに脂身たっぷりの豚バラ、仕上げにバターを溶かした「イベリコ豚とカマンベールチーズの塩バターミルフィーユ鍋」。もう見ただけで、おいしそうすぎて頬が緩みます。 このように、カロリーが高いものを躊躇せず鍋にてんこ盛りにすれば、それはすべて背徳鍋なのです。このハードルの低さも、トレンドたる所以でしょう。

3. 鍋界の新人賞!「ねぎまみれ鍋」

Photo by muccinpurin

六本木の名店「金蔦」で人気の「博多炊き肉鍋」に代表されるように、鍋において豚とねぎのシンプルなおいしさは切っても切れない関係です。 そして2018年冬、黄金コンビが高めあう最高のおいしさを味わえる鍋として注目なのが「ねぎまみれ鍋」です。

Photo by muccinpurin

使う食材は豚バラ肉と長ねぎのたったふたつ。長ねぎはなるべく太いものを選び、豚肉は豚の旨みが詰まった豚バラ肉がベストです。 ねぎのまわりに豚バラ肉を巻き付けてカットしたら、あとはフライパンに並べてオリーブオイルと酒をひと振り。蓋をして蒸し焼きにし、ねぎがくったりとして自身の重さに耐えられず鍋のなかで倒れたら食べごろのサインです。 ポン酢に七味を振ってねぎと豚バラを付けて食べれば、口いっぱいにねぎと豚バラの甘みが広がります。ねぎをぺろりと3本は食べられるまさに魔法のような鍋ですよ。

いずれ劣らぬインパクト鍋

3種類のテイストの異なる鍋をご紹介しましたが、それぞれ味や見た目にインパクトがあり、ひとつ選ぶなんて酷なラインナップでしたね。 まだ冬は始まったばかり。まずはトレンドの3種類を味わってみて、お気に入りをリピートして今年の定番に迎えるのもアリですよ♪ トレンド鍋でホットな冬を過ごしましょう。
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