ライター : macaroni_review

“カカオを使わない”チョコレート

Photo by macaroni

「甘いものは好きだけど控えたい」「子供のおやつの食べ過ぎが気になる」そんな方にとって嬉しい、ギルトフリーなチョコレートを発見しました! お米から作られる糀の甘酒には、豊富な酵素、砂糖とは異なる甘味をもつオリゴ糖が含まれています。その甘みに着目して作られたのが、今回ご紹介する「こうじチョコ」です。製造を手がけるのは創業300年を超える歴史を誇る酒蔵、仁井田本家。蔵元ならではのアイデアと魅力が詰まった“カカオを全く使わないチョコレート”の正体に迫ります。

仁井田本家が使うのは、すべて天然モノ

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福島県郡山市に蔵を構える仁井田本家は、無農薬無化学肥料の自然米と、山から湧き出る天然水で日本酒を造っています。 「約百町歩の自社山には決して手をつけぬ事」という仁井田家の家訓によって、山は守られ、その山から出る湧き水は300年変わらないのだそう。質の高い天然水と、手間暇かけて作られる自然米をかけあわせた純米酒は、お米の甘みと芳醇な香りが楽しめると日本酒好きの間で評判です。
そして、今回ご紹介するこうじチョコは、自然栽培の国産米糀を100%使用。仁井田本家の自然由来へのこだわりが伺える発酵スイーツは、砂糖はもちろんカカオすら使わないチョコレートなのです。味はプレーン、さんしょ、黒ごまきなこ、ラズベリーに加え、2018年10月1日から登場したゆずジンジャーの5種類。その中からプレーンと、ゆずジンジャーを試食してみました。

口どけはチョコレートのような“食べる甘酒”

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パッケージはとてもシンプル。手書き風の書体で「こうじチョコ」と書かれていて、文字部分は金箔の加工が施されています。紙特有のざらっとした手触りのパッケージから中身を取り出すと、ホワイトチョコレートのようなこうじチョコがお目見え。封をあけると糀の甘い香りが優しく広がります。

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こうじちょこをつまんでみると表面はやや粉っぽくて、チョコレートらしい油脂の滑らかさは感じられません。しかし、ひと口かじってみれば、その口あたりはチョコレートそのもの。驚きの口どけです。 口の中でまろやかに溶けていくこうじチョコは砂糖不使用にも関わらずしっかり甘くて、糀でつくった甘酒の風味がぎゅっと濃縮されています。“食べる甘酒”とも呼ぶべき発酵スイーツは、甘いお菓子をねだる子供の口にもきっと合うはずです。

ビームスジャパンとコラボの「ゆずジンジャー」

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もう一つご紹介するのは、人気ファッションブランドと老舗酒蔵がコラボして誕生した、ゆずジンジャーフレーバー。ビームスジャパンは、「日本」をキーワードにさまざまなコンテンツをキュレーションするプロジェクト「beams“team japan”」の発信地。日本各地の伝統や銘品に目を向けたビームスジャパンが、福島の魅力として着目したのが仁井田本家のこうじチョコです。

柚子生姜湯のアレンジがおすすめ!

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気になるその味は、糀の甘さの中に爽やかなゆずが香り、生姜のぴりっとした辛さが後を引くおいしさです。さらに今回は、パッケージの裏に記載されているアレンジ「柚子生姜湯」も試してみました。 作り方はゆずジンジャー3ブロックを100mlのお湯に溶かすだけ。その見た目は柚子と生姜が入った甘酒のようで、こうじチョコとしてそのまま食べるよりもまろやかさが増します。一口飲むと体の芯からじわじわと温まるので、これからの寒い季節におすすめです。

こうじってこんなに甘いんだ!

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こうじチョコは砂糖を使わないにも関わらず、しっかり甘くて体にも良い、嬉しいこと尽くめのスイーツでした。仁井田本家の店舗とオンラインショップで購入できますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。 ほかにも仁井田本家は糀を使った「酒粕あめ」「ふにゃとろ」などの手作りスイーツを製造しています。子供やお酒を飲めない方ではなかなかピンとこないであろう老舗酒造の魅力。これらの発酵スイーツなら、体のことを気にすることなく、その芳しさ、甘やかな味わいを満喫できそうです。
文、写真:田上 大輝(macaroni編集部) ※本記事は個人の感想に基づいたものです。味の感じ方には個人差がありますのでご了承下さい。

商品概要

「こうじチョコ」 希望小売価格:プレーン 648円、さんしょ 756円、黒ごまきなこ 756円、ラズベリー810円、ゆずジンジャー 810円(全て税込価格)
仁井田本家 住所:福島県郡山市田村町金沢高屋敷139番地 営業時間:10:00〜17:00(夏季休業日・年末年始を除く) 電話番号:024-955-2222
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