ライター : macaroni編集部

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きょうの作家さん

原 依子
精細な筆致で描く花々や小紋で多くのファンを魅了する作陶家。夫であり作陶家の原 稔さんが器の成形、依子さんが絵付けを担当する。昭和44年 京都市生まれ。結婚、出産後に京都府立陶工高等技術専門校図案科で絵付けを学ぶ。平成21年 京都清水焼展 経済産業大臣賞受賞。

やさしく華やかな器はスイーツや料理とも相性抜群!

乙女心をくすぐる、やわらかな色使いの器の数々。多くのファンを魅了する作陶家・原 依子さんの作品です。一見すると、亀甲、青海波(せいがいは)、りんず……など、伝統的な吉祥紋が敷き詰められたおめでたいお皿。しかし、よ〜く観察してみると、うさぎや金魚、さくらんぼなど、遊び心あふれるチャーミングなモチーフが隠れているんですよ!
▼原さんが器の世界に飛び込んだきっかけはこちらの記事でご紹介しています。
現代を代表する人気作家の生の声をお届けし、作品の魅力に迫る連載第3回の前編では、作陶の道を志したきっかけや、作品づくりへかけるこだわりについてうかがいました。後編では、原さんの代表作「花小紋」シリーズ、「手毬」シリーズ、「いっちん」について、作陶にかける想いや、ご本人オススメの使い方を教えていただきました。

自然豊かな宇治炭山で生まれるモチーフの数々

色彩豊かな絵付けをされている原さん。まずは、工房のある京都の宇治・炭山(すみやま)についてうかがいました。 「京都のなかでも、自然豊かな宇治・炭山。強いパワーが感じられるので、『おじゃまします』なんて挨拶してから山に入っています。緑と風を感じながら仕事をできるのは幸せなことです。 工房の裏ではホタルや鹿も見られるんですよ。『こんなお花あるんや〜』と日々発見もあって。季節を感じて刺激をもらいながら、ゆったりした気持ちで作品と向き合えています」 原さんの想いが込められた、代表作3種をご紹介します。

1. 「花小紋」はサラダやおかずにも

「3年前から描き続けているのが、この定番の柄です。花びら1枚ずつの柄を変えて、一枚の大きなお花になるように描いています。 初期は2羽のうさぎを描きこんでいましたが、うさぎとネコの組み合わせに変わったりと、マイナーチェンジを加えています。『ケーキ描きたいな〜』と感じたらケーキを描いて。『今』描きたいものを描いています。小紋は、花を描きこんでから描いています。きっちり小紋がある中に花を入れてくずすのが好きです。 私の器は和菓子に使っていただくことが多いのですが、サラダやお魚を焼いたものなど、普段の食事にもカジュアルに取り入れていただけるとうれしいです」

2. 「手毬」シリーズはかわいらしいスイーツをのせて。

「2017年からつくりはじめた 『手毬(まり)』シリーズ。できたときに『手毬や〜!』と思わず声が出た作品です。お皿なのですが、見る角度によって立体的に見えるのがおもしろいでしょ? かわいいデザインなので大きい物には描かず、小さいサイズの物に描くようにしています。和菓子はもちろん、マカロンですとか、洋菓子にも使っていただきたいです」

3. 「いっちん」は汚れやシミをおそれずのびのびと。

「ホイップクリームのように、しぼり袋で粘土をしぼり出して器を飾り付ける『いっちん』。主人が自身の作品にワンポイントの線を入れているのを見て『やりたい〜!』と挑戦したのがはじまりです。レースを貼り付けたような乙女チックな世界観が気に入っています。魔法がかかったようにキラキラしていて、ワクワクするような線を描くために、プリンセスが出てくる映画音楽を聴いて気分を盛り上げながら作業しています(笑)。 『こことここは線をつなげる』など決まりがあるきっちりとした技法ですが、私はのびのび生き生き描くようにしています。黒い『いっちん』もあるんですが、そちらはチョコレートみたいで。焼く前の生の粘土はもっとおいしそうなんですよ!『おいしそうな器』を目指してつくっています。 主人と私の器はどれも、料理のシミやにおいが残らないように汚れ止め加工を施しています。真っ白い器ですが、のびのび自由に使ってください。お客さんが器を手にしたときにパッと使えるような、『使う人が主役』の器づくりを心がけています」
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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