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Today's Foodie
「くにたちの食卓 いづい」主催。 静岡県生まれ。オーガニックレストラン、懐石料理店、 パン屋さん、料理教室のインストラクターなどさまざまな経験を生かし、2004年夏より自宅にて料理教室を始める。季節の料理教室、キッズ教室の開催、カフェのメニュー開発、料理やお菓子のご注文販売など。著書に「箱詰めもてなしレシピ」、「続けられるおべんとう」(ともに誠文堂新光社)など。3児の母。
業務用は「きちんと仕事ができる」って感じ
立っているだけで汗が流れるほど気温が上がった梅雨の中休み。陽炎を追うようにして向かった先は、東京・国分寺市で料理教室「くにたちの食卓 いづい」を主宰している料理研究家、いづいさちこさんのご自宅です。
JR中央線国立駅から5分ほど歩き、住宅街の閑静な路地で探していた表札を発見。汗ばむ指でチャイムを鳴らすと、パタパタと足音を立てていづいさんご本人が登場。料理研究家らしいエプロン姿で出迎えてくれました。
今回の取材のテーマは、“お気に入りの調理器具”。さっそく目当ての品を見せてほしいといづいさんにお願いすると、几帳面に整えられた収納から次々と道具を取り出しました。いづいさんのご自宅は、「くにたちの食卓 いづい」の生徒が集まる教室でもあります。調理器具は料理教室の備品でもあるだけに、どれをとってもシンプルで、いかにも業務用という感じのビジュアルです。
「こういうもののほうがきちんと仕事ができるって感じしませんか?ムダのないデザインもいいですし、長く使えるものなんですよ」
そう言って笑ういづいさんの愛用品、その機能性はいかほどのものなのでしょう。そのブレないセレクトに注目しつつ、それぞれのアイテムをご覧いただきたいと思います。
1.【包丁】ヘンケルス「三徳包丁」
「最初の1本は、ドイツに行った方からのいただきもの。手になじむ感触を気に入って、今は教室用に何本もそろえています。以来浮気することなく、この三徳包丁だけで日常の包丁仕事が済んでいて、ほかにもいろいろ包丁はもっているのに、そちらは出番があまりありません。
加えて、この包丁は研ぎやすいところも魅力です。研ぎの教室を開講するたびいろいろな包丁を研いでいるんですが、ヘンケルスの三徳包丁は手間なく切れ味が戻るという印象です」
2.【まな板】奥多摩産ヒノキのまな板
「奥多摩のふるさと村で売られているまな板です。奥多摩産のヒノキ材でつくられていて、うちにあるものはひとつずつサイズが違う。用途に合わせて使い分けています。特に重宝するのが一番小さなまな板で、さっと少量を切りたいときに使うことが多いです。芳しいヒノキの香りと、木のまな板だからこその切り音が料理をすること自体を楽しいものとしてくれます」
3.【フライパン】ティファール
「ノンスティックのフライパンは、やっぱりあると便利です。大きいもの(28cm)はふだんの料理に使って、小さなもの(21cm)は主にお弁当用のおかずをつくるときに使用しています」
4.【鍋】中華鍋 30cm
「中華料理はもちろん、揚げ物全般、煮物にも大活躍。特に揚げ物は、揚げ鍋は使わず中華鍋を使っています。半球型だから使う油の量が少なくて済み、また口が広いので作業がしやすく、その効率はほかの鍋を圧倒します。ちなみに、中華鍋も小さなもの(21cm)をもっていて、お弁当用のおかずは主にそちらで調理しています」
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