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今日の料理上手さん
大胆な柄物の器や、ビビットな色のお皿を自分の感性でコーディネートする上級者。つくり込みすぎない食卓にファン多数。
だから、やっぱり器が好き
ーー器を好きな理由や、器を使うことで起きる心の変化について教えてください。
「今日のメニューが決まって、このお料理はあの器だな。これはやっぱりあの器が合うよね。なんて考えながらお料理を作って、そのお料理を思い浮かんだ器に盛り付け『やっぱりね!思った通りだ!よく合ってる』と、ほくそ笑むのが好きです」
「わが家の食器棚は渋いものからド派手なもの、子供っぽいものまで様々で、とにかくあちこちバラエティーに富んでいて統一感なく、まとまりがなさすぎなんだけど、そのまとまりのない中から『今日のメイン皿は、中皿は、小皿はこれかな?』と自分が思うがまま、お気に入りの中から選ぶ時間はとても楽しいです。
そしてその器とお料理を見て『わぁおいしそう。』なんて言ってもらえたら『よっしゃ!』と嬉しくなる瞬間です」
「器えらび」のこだわり、あれこれ
ーー「器えらび」のポイントを教えてください。
「わたしはカラフルなものやキャラクターもの、ちょっとふざけた?ユニークな柄なども大好きで、よく『え?なんでそれを選んだの?』なんて不思議がられることも多々。その理由はただ『だってこれめっちゃかわいいやん。』のひと言なんだけど。器選びなんてそんな感じでよくないですか?
『これかわいい~!めっちゃ好き。』から始まってるから、誰が何を言おうとずっと好きなまま。ほかの器と合わせにくくて、結果ヘンテコなコーディネートになったって、好きな器を買って好きな器を使えたら、それだけで大満足でごはんが100倍おいしくなってます」
「どうしよう。といっぱい悩んで買った器ってなんとなく食卓に出てくる回数が少ないような……お気に入りすぎて大切にしてしまったりして。
やっぱ器はたくさん使ってあげた方が愛着が湧いて、愛着湧くと器も愛されてると気づいてくれるのか?少々雑な扱いしても割れずにずっと残ってくれてる気がします」
わたしのお料理は、あなたに夢中
ーーお気に入りの器ブランド・器作家さんを教えてください。
JOICE ON THE TABLE
「陶芸家の作品といえば渋く、土の色と質感が全面に出てて、そしてなんとなく和食器というイメージですが、ジョイスさんの器はそんな概念とは真逆でとにかくカラフルで派手かわいい」
「ジョイスさんの器で有名なのはモンドリアン柄ですが、ほかにもストライプやドット柄なども釉薬カラーのバリエーションが多く水色や紫、黄色、緑、ゴールド、黒色などきれいで見とれます。お友達が来たときに色んな柄の取り皿を並べると『かわいいーー!!』と歓声があがります」
「カラフルすぎて盛り付けるお料理が……この器に合わせる器が……。なんて悩むことはなく、どんなジャンルのお料理を盛り付けても映えるし、渋い器とも合わせやすいです。明るい器を一皿使うだけでテーブルがパーっと賑やかにそして華やかになります」
「器はしっかり厚みがあるので雑な性格のわたしでもお皿を割ることなく、少しも欠けさせることなく気軽にふだん使いできるのも好きになったきっかけです。初めてお店に足を運んだ日、こんなかわいい器が世の中にあるのかと、お皿や小物、色や形すべてにワクワクしてお店の中を何周もグルグル歩き回ったのを覚えてます」
溺愛!器コレクション3選
ーー愛用する器の中から、とっておきの器を3つ選ぶとしたら?
楠田純子
「クルクルかわいい真ん中にクロスのワンポイントがついたお皿、大人気作品の林檎鉢、雲の箸置きから始まり、焼きが魅力的でさわったときの土の感じも好きで楠田さんの作品に興味を持つようになりました」
「墨絵シリーズは一つひとつ柄の表情が違ってとっても素敵です。いや、カッコイイです!わたしが使ってる7寸プレートはメインで使えるサイズ。ごはんにお肉、お野菜をモリモリ盛り付けてワンプレートだったり、具沢山のサンドイッチだったり、少し見える墨絵の柄が野菜の色を引き立ておいしさも増す気がします」
「普段はフライパンのまま出すお好み焼きも、お気に入りの器に盛り付けるとほら!ただのお好み焼きが素敵に変身します」
余宮隆
「わたしはつい柄物や鮮やかな色にばかり目が向いちゃうのですが、余宮さんの器を使うようになってからは、落ち着いた器にも興味をもつようになり、渋く大人っぽい器を集めるきっかけになりました。シンプルな器は何を乗せようか?とか、組み合わせはどうしようか?など色々考えなくていいので助かります」
「パスタやケーキってつい洋食器に盛り付けてしまいがちですが、余宮さんのプレートはパスタやケーキなど、何を盛り付けても雰囲気よく素敵に仕上げてくれます。かわいい色や柄物と合わせても甘くならず、余宮さんの作品は存在感が半端ないです」
やちむん
「やちむん好きな友達にプレゼトしてもらってから少しづつ集めてます。とにかく扱いやすい!何をのせても困らない!カレーやラー油を使った料理、餃子や揚げ物、油も色も染み込まないので迷ったらやちむんを使ってます。焼き魚など盛り付けるとどうしてもにおいが器に残ってしまいがちだけど、やちむんならそんな心配いらず。深さもあるので盛り付けもしやすいです」
「やちむんは、ぽてっとした厚みと大胆な絵柄が特徴的ですよね。でも料理を盛り付けると絵柄はまったく気にならず、逆にお料理が映えるので不思議です」
運命の器と出逢う場所
ーーいつも器を購入するお店を教えてください。
うつわ屋フランジパニ
「わが家の和食器はほぼフラパニさんでそろえた物です。敷居が高くなく、気軽に器に触れてお店の方にいろいろ聞ける素敵な和食器やさん。とってもセンスが良くて、使いやすくそしてかわいくて有名な作家さんの器が常時そろっています」
「もうどれくらいだろ??かなり何年も前からずっと通い続けてます。お友達へのプレゼントに迷ったらココ。フラパニさんで選ぶと間違いないです。いつ伺っても楽しくて、すごく癒されるお店です」
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「タークフライパンをサイズ別に数多く扱ってるお店。わたしも最初はフライパン購入からでした。鉄のフライパンって錆びたりお手入れが難しいから。と思って避けてたんですが、細かいこともすべて聞いてくれて、これは?どうしたら?をすべて解消してくれます。ってフライパンでなく器の話ですよね(笑)」
「こちらのお店では小出麻紀子さんの器を扱ってます。入荷するとすぐ売り切れちゃうくらい人気の作家さんです」
「あとはやちむんや琉球ガラス、辻和金網などSNSで流行ってるものが手に取って見られるお店です」
「器えらび」をもっと楽しく
ーーこれから器を買われる方、器をどう選んでいいかわからない方にアドバイスをお願いします。
「今はインスタグラムというツールがあるので、『欲しいな。』って思った器をどんな風に皆さんが普段使いしてるのか見ることができるので、手に取って見て買えない器などはそういうのを一度見て、自分が使いたいイメージと同じだったか確認してから購入するといいと思います。
わたしも最初は器でお料理がこんなに映えるなんて知らなかったし、ただ食べればいい。って言い方もあれだけど、母からのお下がりとか記念でもらった物とか、何か買ったら付いて来た器を普通に何も気にせず使ってました」
「でも、友達がものすごくかわいい器を使って食卓を飾ってるのを見て衝撃を受け、器ひとつでこんなにお料理の見た目が変わるんだと、まずは友達のまねっこから入りました。
スタジオМの器だったのだけど、初めて自分で買ったかわいい器を使ったときはお料理もちょっと、いやかなり丁寧に作って盛り付けたし、面倒くさいなーって思ってた毎日のごはんづくりが、あの器を使いたい!と思うと楽しくなり、そこから少しづつ器を集めるようになりました。
フォローしてる好きな方の使ってる器や、器使いを真似っこさせてもらう。から始める器選びもありだと思います」
今、気になる「料理上手さん」
ーー日頃参考にしている「器えらび」が得意な料理上手さんを教えてください。
「普通の家庭には絶対ない!船盛や旅館ですか?な、食卓で1人分炊くかまどごはん。娘ちゃんに作るおやつやパン、お弁当はものすごくかわいく作られてて、普段のお料理もすべてどれもプロ級です。お料理やおやつだけでなくテーブルコーデもセンス抜群。小さい子供さんが居るのにすごくマメで見てて本当に尊敬します。一緒に写真に出て来る猫ちゃんもかわいいです。」
次回はあびさんに「器」のこだわりを教えていただきます。どうぞお楽しみに♪
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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