声をかける目安

声をかけるタイミングも実は重要です。取引先のお客様との接待や会社の上司とのお酒の席では、常にグラスが空いていないかをチェックしておきましょう。グラスの中のビールが半分以下になったら「お注ぎしましょうか?」と聞いてみるといいですね。

反対に、グラスが空のままの時間が続いてしまうと手酌をさせてしまったり、気が利かないというように思われてしまいます。声をかけることがむずかしい場合はビールを注ぐ構えを相手に見せてみるというのも方法です。

泡の量がポイント♪ビールの注ぎ方

ビールの泡単体では苦くて必要なのか?と思われる方もいるかもしれませんが、実は泡にも役割があるのです。香りの発散や酸化、炭酸が抜けるのを防いでくれます。三度注ぎ、二度注ぎ、一度注ぎと、どの注ぎ方にも共通することは泡の比率が3:7の黄金比率であることです。では、注ぎ方を見ていきましょう。

三度注ぎのやり方

1. 30cmくらいの高さのところから勢いよくビールを注ぎます。
2. ほとんどが泡になったら30秒ほど待ってください。
3. 泡とそのほかの部分が5:5になったらグラスの5cm上から9割くらいのところまでゆっくりビールを注ぎましょう。
4. また30秒ほど待ったら泡とそれ以外の部分が3:7になるように注ぎます。

三度注ぎは、一回入れることに30秒待つことでおいしい泡が立つのです。こうすると、泡の粗い部分がなくなります。二度注ぎや一度注ぎのような勢いは必要ありませんよ。

二度注ぎのやり方

1. 冷やしておいたビールと同じ温度のグラスを用意します。
2. 5~10cmの高さのところから、グラスの6割ほどになるまで注ぎましょう。
3. 大きな泡が弾けるまで30秒ほど待ったら、グラスの淵にビールを伝わせながら注ぎ足していきます。
4. 一度注ぎと同じように泡とそれ以外の部分が3:7になるように注いでください。

後半はゆっくり注ぐことが二度注ぎでのおいしい泡を立てるコツ!泡の立て方はむずかしいので慣れが必要です。泡の立ち方でビールを注ぐ高さやグラスを伝うビールの量を調節してみましょう。

一度注ぎのやり方

1. 20~30cmくらいの高さから勢いよく注ぎます。
2. グラスの淵まで、構わず一度で注ぎましょう。
3. 泡とそれ以外の部分が3:7になるまで待ってください。

ドボッ、ドボッと注ぐのでななく、勢いよくスピードを保ったまま一度で注ぎきることが、一度注ぎでおいしい泡を立てるコツです。勢いがよすぎて泡ばかりになってしまうと思いきや、3:7の比率になればおいしい泡をいただくことができます。

おすすめは三度注ぎ!

三度注ぎは、ビールの本場であるドイツやチェコの伝来の注ぎ方です。この注ぎ方をマスターすればプロの味に近づきますよ。

実はこれ、科学的根拠に基づいたものなんです。日本のビールメーカーであるキリンビール株式会社が研究したところ、「三度注ぎをすることで香りを長く保つことができ、飲みはじめと飲み終わりで味の変化を楽しむことができる」との結果になりました。しかも、2杯目以降も同様の研究結果が得られたのだそうです(※1)。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ