6. おふくろの味「車麩となすの冷浸し」

車輪のような形から車麩と呼ばれる新潟特産の焼き麩で、小麦グルテンから作られる生地を棒に何重にも巻いて焼きあげます。消化吸収がよく体に優しいため、味噌汁やお吸い物の具として家庭でよく使われる食材です。特に茄子やオクラなどの夏野菜との煮物は、お盆のごちそうとして喜ばれます。

7. 夏こそ「糸かぼちゃの酢の物」

金糸瓜は糸かぼちゃやそうめんかぼちゃとも呼ばれ、夏を代表する長岡野菜として有名です。よく熟したものは茹でると、そうめんのようにほぐれることからこの名があります。かぼちゃなのにあっさりした味わいから酢の物にされることが多く、暑い盛りにさっぱりといただける野菜として人気です。

8. 夏の魚「トビウオのすり身」

九州や日本海側でよく獲れるトビウオは、佐渡でも昔からおなじみの魚です。低脂肪で淡白な身はしっかりとしたうま味があるため、すり身として利用されることが多く、味噌汁や鍋の具として人気があります。魚介豊富な佐渡にはいろんなすり身がありますが、トビウオが一番人気の名物として有名です。

実りの秋には山海の郷土料理4選

9. ハレの日の郷土料理「笹寿司」

川中島の戦いの際に、保存性のいい笹でご飯を包んで携行したのがはじまりとされます。石川や富山の鮭やマスの押し寿司とは異なり、山菜と鮭そぼろなどの秋の恵みに、錦糸卵やでんぶ、紅生姜をのせたものが新潟や長野の笹寿司です。お祝い事や集まりなどに色とりどりの笹寿司が振舞われます。

10. お出汁でいただく「真鯛のお茶漬け」

笠島や出雲埼の沖合は昔から天然真鯛の好漁場として知られ、近辺の旅館では江戸時代から鯛料理が有名でした。そのなかでも評判の鯛茶漬けを名物にしようと参加した、「全国ご当地どんぶり選手権」で優勝したことから一躍脚光を浴びることに!脂がのる晩秋にかけてが一番おいしい季節ですよ♪

11. きのこたっぷり「けんちょん汁」

根菜と豆腐などで作る醤油味のけんちん汁は全国的に有名ですが、下越を中心とした地域ではけんちょん汁と呼ぶ郷土料理があります。語源は同じと思われますが、秋野菜ときのこをたっぷり加えるのが特徴で、特産の車麩や魚の練り物も入った汁物は、寒くなる晩秋にぴったりな温かい料理です。
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