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四季を彩る新潟の郷土料理に舌鼓
日本海に面した新潟県は上方(関西)に向かって西から上越と中越、東の下越地方があり、日本海の佐渡島を含む細長い地形が特徴です。昔は越後の国と呼ばれ冬は厳寒で雪深く、夏は高温多湿な、四季の変化の大きい地域として知られます。
信濃川と阿賀野川の2大河川に流れこむ雪解け水と、夏の高温多湿な気候が肥沃な大地を生み、昔からお米の一大産地として有名です。そんな自然豊かな新潟に代々伝わる、四季折々の旬の素材を活かした郷土料理20選をご紹介します。
新潟の春を代表する郷土料理4選
1. よもぎと笹の香り「笹団子」
新潟を代表する笹団子は、保存食として戦国時代からはじまったといわれます。あずき餡入りのよもぎ餅を笹の葉で包み両端をい草のヒモで巻いた形が一般的で、昭和初期までは端午の節句に各家庭で作られていた郷土料理です。いまは一年中ありますが、やはりよもぎが採れる春が旬といえますね。
2. 阿賀町の「にしんの山椒漬け」
越後に代々伝わる名物ににしんの山椒漬けがあります。いまは福島のほうが有名ですが、昔は会津藩に越後から身欠きにしんが送られていたともいわれ、いまでも阿賀町に受け継がれる郷土料理として有名。春のやわらかな山椒の葉で漬けたにしんは、香りがよくお酒のおつまみとしても人気があります。
3. 越後の早春の香り「ふき味噌」
ふきは昔から日本のどこにでも自生していて、越後でも野山でいくらでも採れた山菜。雪に閉ざされた長い冬が終わり、雪のなかから出てくるフキノトウは、春を告げる貴重な野菜として珍重されてきました。そんなフキノトウで作る味噌も、苦みと香りが持ち味の春の郷土料理として有名ですよ。
4. 佐渡の「白魚料理と白魚そば」
早春の味覚として知られる白魚は年々漁獲量も減り、いまや高級魚として珍重される魚。その白魚は佐渡の真野地区の特産品としても有名で、同じく特産のそばにのせた白魚そばが郷土料理として知られます。天ぷらにすることが多い白魚を卵とじにして、そばの上にのせる独特の食べ方で評判です。
盛夏に食べる新潟の郷土料理4選
5. 佐渡伝承の海藻食品「いごねり」
佐渡に昔から伝わる加工食品で、いご草(えごのり)を煮詰めて、型に流し入れ冷やし固めた食べ物です。同じえごのりで作る福岡のおきゅうとにも製法が似ています。新潟本土ではお刺身状に切りますが、佐渡では薄く伸ばして麺状に切るのが一般的。醤油やポン酢、酢味噌などでいただきます。
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