ライター : emi_

中華包丁とは?

世界三大料理の中のひとつ中華料理、中国4000年の歴史の中で中国の食文化を支えてきた中華包丁。大きな刃は見ているだけで恐ろしいのですが、この大きな中華包丁で切る、叩く、千切り、細工切り等まで施すことができるのは驚きです。

中華包丁は、中華料理を作るときに用いられる包丁なのですが、なぜこのような大きな包丁なのか不思議ですよね。それは、肉や魚、野菜と豊富な食材を中華包丁1本でどんな用途にも対応できるように作られているのです。

美しい細工を施したかと思ったら、魚の骨も簡単に断ち切ることができる鋭さ、刃を裏返し肉の骨さえ粉々にしてしまう力強さが特徴です。

中華包丁の種類

中華包丁は、大きく分けて3つの種類があります。薄刃、中厚刃、厚刃と刃の厚さがそれぞれ違います。

薄刃は、家庭で食べる肉や野菜、魚を切るにはこちらが最適です。

中厚刃は、鳥やちょっとした魚の骨なら切ることができる万能型中華包丁です。

厚口刃は、プロ仕様!硬い肉や魚の骨を砕いてしまう程の威力があります。重く扱いがむずかしいので一歩間違ったら指を切り落としかねません。

中華包丁のメリットと使い方

メリットとデメリット

切れ味鋭く、どんな食材にも適応できる中華包丁にもメリット・デメリットは存在します。

メリットは、食材によって包丁を選ぶ必要がないこと、中華包丁1本あればほかの包丁を選ぶことなく調理ができます。重みもあるので食材を切るときに力をそれほど必要とせず、体重をのせればスッと切ることができます。

デメリットは、重い!長時間扱うとなると手首や腕にかなり負担が掛かります。中華包丁は扱い慣れるまでにかなりの時間を要します。切れ味が落ち、いざ研ごうと思ってもコツがつかめない間は苦労することも。また、失敗したら指を切り落とす危険性も秘めています。

中華包丁の使い方

中華包丁は、しっかり押さえるように持つ「押さえ型」という持ち方が最適です。

手のひらにしっかり包丁の柄をのせたら、親指・中指・薬指・小指の4本でしっかり握りこみます。人差し指は刃の側面をふらつきがないように支えてください。

人差し指と親指で刃を挟み込み食材を切る際は、力を入れ刃がブレないよう切ってください。出刃包丁を持つイメージといえば分かりやすいかと思います。

押さえて持つと力を入れやすく、少々の小骨や筋、繊維なら簡単に切ることができます。

中華包丁の選び方

扱いやすい刃渡り、重さを選ぶ

一般家庭で中華包丁を使うのなら、刃渡り20cm以下、刃先が山なりになっている両刃の中華包丁がおすすめ。特に女性が扱うなら、軽くて扱いやすい300g以下を選びましょう。

これらのサイズは「菜刀」と呼ばれ、ご家庭で扱うのにぴったり。用途が定まっていないうちは、いろいろな調理に使える両刃タイプをおすすめします。

それ以上の大きさは「切刀」「斬刀」と呼ばれ、プロの料理人が骨付き肉をダンと断ち切るような使い方をします。

家庭用なら刃の厚さは「薄刃」か「中厚刃」

家庭用なら、刃の厚さも薄刃が良いと思われます。 鶏の骨や、魚の骨程度なら切ることもできます。骨がなくても筋のある肉や繊維も簡単に切ることができるので薄刃で問題ないでしょう。 本格的に中華包丁使ってみたいのならば、中厚刃でも構いませんが、慣れるまでに多少時間が掛かるかもしれません。
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