ライター : macaroni_repro

家カレーが劇的に美味しくなる!

この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
作り方に凝りだすと奥深い。それがカレーの世界です。巷にはさまざまなカレーのレシピが溢れていますが、噂によると、「ガラムマサラを手作りする」たったそれだけで、家カレーが劇的に美味しくなるらしいんです。
とはいえ、スーパーで見かけたことはありますが、よほどのカレー好きでないと自宅にガラムマサラって無いですよね? 「インドでは家庭ごとに味がある」なんて話は聞きますが、その正体すらよくわからない……。
そこで今回は、スパイス専門店<朝岡スパイス>の渡部美和さんに、その真相を教えてもらいました。ガラムマサラってそもそも何なの? そして本当にカレーは美味しくなるの?

ガラムマサラ=「仕上げ」のためのブレンドスパイス

「ガラムマサラは、ご存知の通りインドが発祥のブレンドスパイス。インドカレーといってもさまざまな種類がありますし、いろいろなスパイスを使うので難しく考えてしまいがちですが、『仕上げ』用のスパイスがガラムマサラ、と覚えると簡単です。調理途中で加えるスパイスとは区別して使うんですね。ちなみにガラムは『熱い』、マサラは『混合物』という意味です」
このガラムマサラ、よく聞く通り「インドでは各家庭で手作りする」ので、配合には決まったものがないんだとか。そう聞くと奥が深すぎてつかみどころがないんですが、作りやすい「基本の配合」はあるんだそうです。

手作りするとカレーが劇的に美味しくなるってほんと?

「それは本当ですよ。ガラムマサラをはじめとしたスパイスは作りたて、フレッシュであるほど香り高く、カレーを美味しくしてくれます。特にガラムマサラの役割は、仕上げに加えてカレーに新鮮な香りを与えること。新鮮な香りが加わるだけで味の輪郭がハッキリして美味しくなります。スパイスは時間が経つと香りが飛んでしまうため、自家製の作りたてを使用したほうが、一層美味しくなるというわけです」
ガラムマサラの効果は、レトルトカレーに市販のガラムマサラをふるだけでもよくわかるんだそう。それを自家製すれば、威力はきっと絶大なはず……。
ということで、自家製ガラムマサラのパワーを体感すべく、渡部さんと一緒にガラムマサラ作りにチャレンジ。挑戦するのはカレー大好きな編集部Sと、辛いものが苦手なのにカレーは好きという編集部Tです。

配合通りに混ぜるだけ。基本のガラムマサラの作り方

作り方といっても、実はスパイスを混ぜるだけ。今回は渡部さんに、初心者でもトライしやすい「基本の配合」を教えてもらいました。使うのは7つのスパイス。分量は下記の表の通りです。量はティースプーンで計量すればOK。
「ティースプーンでどんどん加えて混ぜるだけです。まとめて作ると時間が経って香りが飛んでしまうので、使う分をその都度作りましょう」

<基本のガラムマサラ(カレー4人分)>

辛さや香りの好みで、配合は変えてもOK!

最初は基本の配合で挑戦するのがおすすめですが、自分好みの配合にしたくなるのがカレー好きの性。カレー大好き、編集部Sと編集部Tが、それぞれの好みにあったオリジナルブレンドに挑戦します。
「配合を変える場合の基本ルールは2つ。①全体がティースプーン10杯で完成するようにすること、②表の黄色部分・香りのベースとなるクミンとコリアンダーの量は変えないこと。残りの3杯分で個性を出していきましょう」
極力辛くしたい編集部Sはブラックペッパーをレッドペッパーに置き換えて量を1.5杯に。逆に辛いものが苦手な編集部Tは、フルーティな甘さが特徴のメースをシナモンの代わりに入れ、ブラックペッパーの一部をジンジャーに置き換えてブレンドしました。
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