ライター : SATTO

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カイエンペッパーの特徴と人気レシピ5選を紹介!

唐辛子を乾燥させて作る香辛料「カイエンペッパー」は、普段から料理をする方なら誰もが知っているであろう調味料。ではカイエンペッパーとはどんな種類の唐辛子で作るのでしょうか。ほかにもチリペッパーやレッドペッパーと呼ばれるものがあるけど、それらとの違いは?

そんなあなたの疑問に答えるために、カイエンペッパーの由来や特徴、ほかの香辛料とどう違うのかを解説していきます。どんな料理があるのかや、おすすめのレシピ5選もあわせてチェックしましょう。

カイエンペッパーとはどんなもの?

完熟した赤唐辛子の実を乾燥させた、強い辛みのある香辛料のことを「カイエンペッパー」といいます。粉末状になったものだけと思っている人も多いですが、そのままの形でもカイエンペッパーと呼ぶのが一般的です。

また、唐辛子のなかに、カイエンペッパーという特定の品種があるわけではなく、明確な定義はありません。

南米にあるフランス領ギアナの首都、カイエンヌで栽培されていたのが名前の由来です。しかし、なぜそう呼ばれるようになったのか定かではありません。

チリペッパーと具体的にどう違う?

カイエンのほかに「チリペッパー」もよく耳にしますが、どんな違いがあるのでしょうか。じつはどちらも同じ唐辛子が原料のスパイス。チリペッパーは、唐辛子の総称として使われる呼び名なのです。

唐辛子のなかにはピーマンやししとうがらしなどの辛くない品種もありますが、唐辛子といえば辛いもの指すのが一般的。辛さのある唐辛子すべてを、チリペッパーと呼びます。

カイエンとレッドペッパーは同じ!?

乾燥させたものと焙煎したものを混ぜた赤唐辛子をレッドペッパーと呼び、チリやカイエンと区別しているメーカーもあります。しかし、それはあくまで商品名のこと。レッドペッパーは名前のとおり赤唐辛子のことで、原料はカイエンペッパーと同じなのです。

有名なハラペーニョや柚子胡椒の材料に使われる、熟していない青唐辛子(グリーンチリ)が原料のスパイスもあります。青唐辛子を含めて辛い唐辛子の総称がチリペッパー、赤唐辛子がカイエンとレッドと覚えておくとよいですね。

カイエンペッパーの効果と使い方

フランスをはじめ欧州各地に広まったカイエンペッパーですが、当初は料理の隠し味として利用される程度でした。しだいにその独特の辛さが受け入れられ、純粋に赤い色と辛さを加えるための香辛料として、いまでは多くの国で利用されています。

カイエンペッパーを使う料理は多種多様

17世紀半ば、北米のフランス系住民がいまのルイジアナ州に強制移住させられ、自給自足のため魚や野生の動物を食べていました。彼らが辛い味付けを好んだことが、カイエンペッパーを使う現在のケイジャン料理の基礎となったといわれています。

中南米原産の唐辛子は熱帯の国々にも広まりました。メキシコ料理タコスのサルサソースや、インド料理を代表するカレー、タイ料理でおなじみのトムヤムクンなど、暑い地域の料理にも辛いカイエンペッパーが使用されます。

また、中国や朝鮮半島などの寒冷地にも伝わり、四川料理の麻婆豆腐や韓国料理の白菜キムチに欠かせない香辛料です。
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