ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

何それ……ゼリーフライって?

「ゼリーフライ」を知っていますか?埼玉県に住んでいる方ならもしかしたら知っているかもしれませんね。日本には、トルコライスやオランダ煮、珍しいネーミングのご当地グルメが数多くありますが、ゼリーフライもそんな食べ物のひとつです。 ゼリーフライは、埼玉県行田市生まれのご当地メニュー。一体ゼリーフライとは?サクッとした衣の中はプルンプルン?特徴や味、作り方、行田市のおすすめ店まで、まとめてご紹介します!

立派なおかず「ゼリーフライ」

ゼリーフライとは、豆腐のおからとジャガイモや野菜を練って素揚げしたコロッケのことです。埼玉県行田市のローカルフードで、地元の子供からお年寄りまで広く愛されています。 おからを使っているため食物繊維が豊富で、フライとつきますが、パン粉を使わずわずかな粉類で作るところがヘルシーな食べものとして人気です。

何でゼリー?

始まりは、行田市の茶屋の主人が日露戦争時に中国の野菜まんじゅうを持ち帰り、アレンジしたところからと言われています。形や大きさが小判に似ていることから、当時「銭福来」(ぜにふらい)と呼ばれていました。いつしか「ゼニーフライ」から変化し、今の「ゼリーフライ」と呼ばれるようになったと言われています。

満足感のあるコロッケ

衣がないので外側はしっとり、中はホクホク柔らかくて食べやすい口当たりのコロッケです。甘いソース、ジャガイモとおからのふっくらとしたおいしさで、口の中にまろやかに広がります。おやつにはもちろん、夕食のおかずとして子供から大人まで幅広く親しまれています。

カロリー

ゼリーフライの1個当たりのカロリーは、約171kcal。ポテトコロッケは約210kcal。豆腐のおからや野菜を使用していて、とてもヘルシーなのです。 揚げたてをソースに絡めることで余分な油を落としているため、カロリーを抑えめにできるようです。お店にもよりますが、大体は手の平ほどのサイズでボリュームもあります。

ゼリーフライの作り方

行田市には行く機会がないという方は、おうちでゼリーフライに挑戦してみてはいかがでしょう。じゃがいも、その他の野菜、卵とおからを混ぜて、ゼリーフライのタネを作り、小判形にまとめたら、多めの油で揚げて完成です。夕食にもお弁当にも、おつまみにもおすすめです。
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