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インゲンとは違う?「ささげ」とは
見た目はインゲンにそっくりな「ささげ」ですが、インゲンとはまた別の野菜だということを知っていますか?どちらも夏になりはじめた頃からスーパーや八百屋さんに並び始めるし、緑色で細長い形なのも同じ……。そっくりすぎて、書かれている名前を見るまで、判断がつかないことも多いのではないでしょうか?しかも食べてみると、キュッとした食感や、味まで似ているんですよね。
じゃあ、一体ささげって?今回の記事では、その正体やインゲンとの違い、お豆を使ったお赤飯の作り方などをざざっとご紹介いたします!
アフリカからやってきた「ささげ」
ささげは元々、アフリカで誕生したといわれています。日本にやってきたのは、平安時代(9世紀)頃。アフリカ大陸と海をはさんだインドに伝わり、その後、シルクロードを通って中国へと運ばれ、日本に入ってきたといわれています。
若い実はさやごと食べられ、炒め物・天ぷら・和え物・おひたし・煮物……など、幅広い料理に使うことができます。
大角豆(ささげ)の語源
漢字では「大角豆(ささげ)」と書かれることのあるささげ。その語源にはさまざまな説があるようです。特に有名なのは、畑でなっているときの若さやの付き方が、手に持ったものを捧げるときの形に似ていたため「ささげる」が変化してささげとなった説。ほかにも細い牙のような形を「細々牙(さいさいげ)」と呼んでいたものが、ささげに変わったという説もよく知られています。北関東や東北には、「ささぎ」と呼ぶ地域もあります。
漢字で「大角豆」と書くのはなぜ?
端の部分が四角っぽい形をしていたことが由来なのだそう。大豆と同じマメ科ではありますが、大豆に由来した漢字ではなさそうですね。
代表的な品種は?
日本国内でよく出回っているのが豆を食べる「金時(きんとき)ささげ」と、30cm以上に育つ「三尺(さんじゃく)ささげ」です。三尺ささげに関しては暑さにも寒さにも強いため、地域を問わず育つんですよ。
金時ささげのなかには、「ブラックアイ」と呼ばれるクリーム色に黒の模様が入ったものや、紫色・黒色・褐色のものもあります。
他には岐阜や愛知の伝統野菜として親しまれている「十六(じゅうろく)ささげ」も、あります。長ささげ、ふろう豆と呼ばれることもありますよ。
インゲンとの違いは?
ささげとインゲンは見た目がとってもそっくりですが、実は生まれた国も別々。パッと見た感じではわかりにくいその違いを、解説していきますね。
インゲンは、スペイン人がヨーロッパに広げたものが中国に伝わり、のちに明の隠元禅師が日本に持ちこんだといわれています。
本当は隠元禅師が持ってきたのはインゲンではなく藤豆(ふじまめ)だったという説もあるようですが、彼の名をとって「隠元(いんげん)豆」と呼ばれるようになった説が有力のようですね。
旬の違い
品種や育てている地域の気候にもよりますが、ささげは夏、インゲンは路地栽培であれば6月ごろから秋まで、おいしい時期のようですね。
さやの形
インゲンの方が、ささげよりもやや丸みを帯びた形をしています。若さやを食べることができる品種は限られています。
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