「ん」の意味は…炊いたんとは?炊く・煮るとの違いも解説

京都のお惣菜で耳にする炊いたんとは、どんな料理か具体的にご存じですか?炊くという字が入っていますが、炊くや煮るとの違いはなんでしょう?今回は、炊いたんの語源や意味、特徴、定番レシピまで、まとめてご紹介します。ぜひ参考に。

2017年9月12日 更新

炊くとは違う?「炊いたん」とは

「炊いたん」とは京都の言葉で、炊いたものを指します。「小芋の炊いたん」などというように、京都のおばんざいに多く存在する料理です。

しかし、炊いたんは煮物とはどう違うのでしょうか?一般的に使う「炊く」や「煮る」とは、実は少し違うんですよ。さて、炊いたんとは、具体的にはどんな料理なのでしょうか?

炊いたんの特徴や語源、調理法、定番レシピまで、まとめてご紹介いたします。

味付け方にこだわり「炊いたん」

「炊いたん」とはどんな調理法?

炊いたんとは、京都を含めた、関西で使われる料理名。しかしながら、厳密には料理の名前というわけではありません。炊いたもの、という調理法を説明する言葉が料理名化したものなんです。

ひたひたのお出汁や煮汁で、具材をじっくりコトコトと過熱し、素材にお出汁や煮汁の旨味を含ませる調理法をいいます。

お出汁の旨味みを利用した料理が多い関西方面には、かぼちゃの炊いたん、小芋の炊いたんなど、炊いたん料理が多く存在します。味は素材の味を損なわない薄味で、お出汁ベースの煮汁に、みりんやお酒などの調味料を加えた煮汁を使っています。

素材の味はもちろん、お出汁の旨味も堪能できる、昔から好まれてきた炊いたんは、京料理の伝統と言ってもよいでしょう。

「炊いたん」の語源

炊いたんの語源は「炊いたの」。「炊いたもの」という意味です。「炊いたの」の「の」が転じて「炊いたん」と呼ばれるようになったそう。「の」が転じた言葉は関西圏の言葉に多いようですね。

「炊く」「煮る」との違いはなぁに?

関西では「大根を炊く」などと言ったりします。一般的に「炊く」というのは米などをイメージする人が多いのではないでしょうか。「大根は”煮る”ではないの?」とお思いの方もいるかもしれませんが、「炊く」と「煮る」には微妙な違いがあるのです。

「炊く」は素材をひたひたのお出汁や煮汁で、出汁や煮汁を素材に含ませる調理法ですが、これに対し「煮る」はたっぷりの出汁や煮汁で加熱すること。豚汁など、たっぷりの出汁で食材を煮る料理は「炊く」には当てはまらないのです。

ちなみに……おばんざいとの違い

「おばんざい」というのは、京都でおかずやお惣菜を言う言葉です。おばんざいの中に、炊いたんも存在するのですが、おばんざいには、炊いたんのような煮物以外にもの焼きもの、和えもの、お漬物なども入ります。調理法とは関係なく、京都の食卓に並ぶおかずは、おばんざいと言えます。

しかし、今、京都でおかずやお惣菜をおばんざいと呼んでいる人は少ないようです。しかし、風情あるおばんざい、という言葉が色々なメディアを通して発信され生き残っているといえるかもしれません。
▼そういえば……ゆがくは何だろう?

これぞ和食!「炊いたん」レシピ5選

1.小松菜とお湯葉さんの炊いたん

「お湯葉さん」という言葉に京都らしさが漂うレシピ。小松菜と春菊を、乾燥湯葉と一緒に炊き上げます。

とろとろになった湯葉と、くたっとしつつシャッキリ感の残る小松菜の食感も楽しいひと品です。小松菜と湯葉からも美味しいお出汁が出るので、汁ごと味わってください。
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