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1本60万円のお茶!?
この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
1本60万円というプレミアムなお値段のこちらのボトル、その名も<ロイヤルブルーティー>の「キング オブ グリーン ホシノ スーパープレミアム」。
中身はもちろんヴィンテージワイン……ではなく、「お茶」です。
600円でも6,000円でもなく、お茶が1本60万円。これはいったいどういうことなのでしょうか? 従来のお茶の常識を覆すコンセプトで誕生した高級茶ブランド<ロイヤルブルーティー>の秘密に迫ります!
1kg60万円。<ロイヤルブルーティー>が高価な理由
思わず2度見してしまう価格の理由を知りたい! 銀座三越の紅茶担当・斎藤侑子さんに聞いてみました。
「まず、茶葉が大変貴重なものであること。2016年に農林水産省の全国品評会で1位(農林水産大臣賞)を獲得した玉露を使用しているのですが、その入札価格が1kgあたり60万円。<ロイヤルブルーティー>ではそのうち600gを入手し、限定2本だけを予約販売します」
超プレミアムな茶葉に加え、その製法には並々ならぬこだわりがあるのだとか。
「基本は『水出し』で、茶葉の最も美味しいところだけを取り出すのですが、独自の製法で3~7日をかけてじっくり抽出し、フレッシュな状態でボトリング。ボトリングを手作業で行っていることは明かされているのですが、非加熱・無濾過・さらに無添加の状態で、どのように製品化しているかという部分は残念ながら企業秘密なんです」
まるで深窓のご令嬢のように大切に育まれ、フレッシュなまま届けられるお茶。どんな味かが気になるところですが……。
「高級玉露は、アミノ酸のうまみが特徴です。お湯ではなく、本製品は水出しで抽出しているためさらに甘みがあります。お茶の高級出汁といった上質な味わいです」
想像が難しいですが……! 一般的なお茶とは次元が違うということだけは理解しました。
お酒が飲めない人にも料理と楽しめる飲み物を
いったい、どうしてこんなに高級なお茶が誕生したのでしょうか?
「ボトルから注がれワイングラスで楽しむお茶なら高級感があり、ソフトドリンクだと見劣りがしてしまうようなシーンでも雰囲気を崩しませんよね。<ロイヤルブルーティー>は、そんな風にお酒を飲まない人にも同じように嗜めるお茶を、というコンセプトからスタートしたブランドなんです。さらにお酒のように、料理とお茶をマリアージュするというこれまでにない楽しみ方も提案しています」
紅茶、緑茶、そして青茶と呼ばれているウーロン茶など、幅広いラインアップを展開。たとえばあっさりとした和食なら、味の濃い料理ならと、料理によって合うお茶も異なるのだそう。
「同じ茶葉内でもランクがあり、ランクが上がっていくごとに茶葉の希少さも上がっていきます。味の印象としては、ワインと同様にランクが上になるほど香りや味のバランスがよくなるように思います」
60万円のエッセンスを感じたい人におすすめの2本
60万円のお茶にはなかなか手が届かないけれど、その味のエッセンスだけでも感じてみたい……。銀座三越で購入可能な商品を紹介してもらいました。
クイーン オブ ブルー デラックス
ブランドのなかでも一番人気の「クイーン オブ ブルー デラックス」は、茶葉を70%発酵させた青茶(ウーロン茶)。
クセがない味わいで、誰もが飲みやすく、JALのファーストクラスでも出されているものだそう。
「少し紅茶のような風味もある、オレンジ色の水色(すいしょく)のお茶。初めて<ロイヤルブルーティー>を飲むという人に、特におすすめです。どんな食事とも相性がよく、もちろんスイーツとも」
The Uji 京都宇治碾茶
抹茶の原材料である宇治碾茶を、石臼でひかずリーフをそのまま水出ししたもの。「G7伊勢志摩サミット2016」の昼食会でも振る舞われた、世界が認めた味わいです。
「味は玉露茶を思わせるような甘みがあり、香ばしさも感じます。渋味はほとんどありません。和食はもちろん、うまみや甘みがしっかりあるのでソースの味の濃い肉料理とも一緒に楽しめます。試飲をされた方は、その味のインパクトに驚いて購入されていかれる方が多いですね」
ワインボトルから注がれるお茶は、食通のあの人への贈り物にもぴったりです。
少し敷居が高く感じるかもしれませんが、常識を覆すお茶の世界は一度足を踏み入れてみたいもの。一杯のワイングラスのお茶から、食の新たな扉を開いてみませんか?
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