ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

「タリアテッレ」とは?

タリアテッレは、厚さ1mm 幅5mm前後の平打ちパスタです。シコシコとした歯ごたえが特徴で、クリームパスタからミートソースまで幅広いソースとマッチします。

タリアテッレの発祥とその語源

タリアテッレは、イタリア中北部のボローニャが発祥で、イタリア語の、タリアーレTAGLIARE(切る)が語源だと言われています。

「ボローニャ派のラグー」を意味するラグー・アッラ・ボロネーゼというパスタ料理がありますが、タリアテッレを使ったものだけが正式なボロネーゼを名乗れるんだそう。細麺を使ったパスタは、“ボロネーゼ風”と呼ぶのが正しいんですね。

原材料

タリアテッレの基本の材料は、小麦粉、卵、食塩、水です。タリアテッレでは特に軟質小麦粉やデュラム小麦を使います。

軟質小麦は、普通小麦の中でもふわっとした焼き上がりになるのが特徴で、ケーキ作りに欠かせない薄力粉に多く用いられる品種。粒が粗めの小麦・デュラム小麦を使うと、柔軟で弾力性に富んだコシの強い麺ができあがります。

「フェットチーネ」との違いは?

日本では「フェットチーネ」のほうがなじみ深いかもしれませんね。

フェットチーネは、幅7.5mm前後とタリアテッレと比べて若干広いのが特徴。パッと見てわかるほどの違いはなく、見た目で判断するのはかなりむずかしいと言えます。

原材料で見てみると、フェットチーネは硬質小麦粉を使うことが多いです。弾力に富んだ、モチプリッと歯切れがいい食感が特徴と言えます。

フェットチーネの発祥

フェットチーネの発祥は、イタリア北部、または南部など諸説あります。中北部よりもさらに北の地方で食べられることが多いそうですが、反対に南部での平打ち麺の総称が「フェットチーネ」であるという説もあるようです。

カロリーの違い

タリアテッレは100gにつき、およそ295kcal、これに対し、フェットチーネは270kcalとやや低め。もちろんメーカーによって異なりますが、一般的にはタリアテッレの方が高めになることが多いようです。(※1,2)
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