ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

台湾にはない「台湾ラーメン」とは?

名古屋発祥の台湾ラーメン

じんわりと汗をかくほど辛くて、濃いめの味が特徴の台湾ラーメン。「台湾」という名前が付いていますが、実は名古屋が発祥の地であり、名古屋のご当地ラーメンだというのは皆さんご存じでしょうか? 台湾ラーメンの元祖は、名古屋にある中国台湾料理店の「味仙」だと言われています。台湾出身の店主、敦さんが台湾の麺料理をアレンジして作った、まかない料理が最初なんだとか。今では、さまざまな店が台湾ラーメンを提供していますが、麺の上に炒めたひき肉、にらが盛ってあり、スープは鶏ガラ、そしてたっぷりのとうがらしというのが一般的なスタイルです。 この台湾ラーメン、台湾には存在しないのだそう。台湾でよく食べられている麺料理は、これとは異なり、まったく辛くないものもあるんだとか。辛いもの好きな店主が、辛くしてみよう!とアレンジした、完全に名古屋発祥の名物なのです。そのクセになる味が名古屋の人に好評を博し、激辛ブーム到来とともに全国にも広まって行きました。

特徴

台湾ラーメンは、上記にもあるように、スープは鶏ガラベース、炒めたひき肉とにらがのっていて、とうがらしがたっぷりというのが定番のスタイル。辛さが特徴的でもある台湾ラーメンは、とうがらしとにんにくでじっくりと煮込まれたひき肉が秘密を握っているのだとか!このひき肉がスープに溶け込み、台湾ラーメン独特の辛味とコクを生みだしているのだそうですよ。 主に野菜のトッピングは、にら、もやしです。シンプルですが、スープやひき肉との相性は抜群。しゃきしゃきとした食感もたまりません!
▼台湾ミンチ、自宅で作れちゃうんです!

味仙の台湾ラーメン

台湾ラーメン発祥の店、「味仙」。店舗は、黄色地の看板に赤色の文字が書いてあり、台湾の通りにあるような風貌です。まるで台湾に来たような気分になりますね。
とうがらしとにんにくの効いたパンチのある鶏ガラベースのスープと、程よく太めの麺が特徴的です。台湾ミンチに、にら、青ネギ、もやしがどっさり。ボリュームはあるのに、カロリーはたったの500kcalほど!低カロリーなのも、人気の秘密ですね。 辛さは台湾ラーメンの特徴の1つですが、味仙の台湾ラーメンは、辛さでスープの味が分からなくなることがなくしっかりと、鶏の旨みを感じることができます。

店舗情報

■店舗名:中国台湾料理 味仙 今池本店 ■最寄駅:JR千種駅 ■住所:愛知県名古屋市千種区今池1-12-10 ■電話番号:052-733-7670 ■営業時間:PM5:30~AM2:00 ■定休日:年中無休(12/31、1/1は除く) ■参考URL:https://tabelog.com/aichi/A2301/A230106/23000239/ ■公式HP:http://www.misen.ne.jp/

東京で食べられる台湾ラーメン

郭 政良 味仙 東京神田店

2016年8月に、名古屋で人気を誇る台湾ラーメンの元祖「中国台湾料理 味仙」の東京1号店が神田に誕生しました。黄色の看板に赤く大きな字で店舗名が書いてあり、看板を見ると名古屋に来たかのような錯覚に。大人気の味仙の台湾ラーメンが、東京で食べられるなんて!とオープン初日から大盛況だったそうです。
名古屋の本店と同様、にんにくをガッツリと効かせた鶏ガラベースのスープ。台湾ミンチを混ぜれば強い辛味がやってきて、強烈な個性にやみつき必至です!
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