ライター : ☆ゴン

1日に3,000個も売れる超人気和菓子

東京・新橋の「新正堂(しんしょうどう)」で販売されている「切腹最中(せっぷくもなか)」をご存知でしょうか。なかなか物騒なネーミングですが、実は一日に3,000個も売れる人気商品なんですって!そんな有名な老舗和菓子屋さんの「新正堂」が、「忠臣蔵」とリンクしていてさらに話題になっています。 2017年2月に終了したNHKの土曜時代劇『忠臣蔵の恋』の人気と相まって、お店と「切腹最中」がたいへん注目を浴びています。なぜそんなに人気になっているのでしょう。気になるお店の情報と、人気の和菓子などをご紹介します。

大正元年創業の老舗 新橋「新正堂」

山手線の新橋駅から南西へ歩いて7~8分ほどのところ、新虎通りに面した新正堂本店ビルにある和菓子店です。間口の広い風格のある店構えで、総ガラス張りの壁や入口から中がよく見渡せます。店頭にある緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた長イスと、軒上の大きな木の看板が目印です。
中へ入ると正面に大きなショーケースがあり、いろんな和菓子が陳列されています。店内にも長イスがあり、どこでも好きなところに座ることができますが、基本的にテイクアウト専門のお店なので、混雑時には長居は避けたほうがいいですね。 大正元年創業で100年以上の歴史がある老舗店で、関東大震災と戦時中の空襲で2回火災にあい移転しましたが、それでも新橋を離れることなく、戦後からはずっとこの場所で営業しています。

忠臣蔵「浅野内匠頭」の切腹の場所

忠臣蔵の発端となった、浅野内匠頭の切腹!その切腹の地が田村屋敷というのは、忠臣蔵ファンにはよく知られた話です。現在の新橋4丁目交差点そばに「浅野内匠頭の終焉の地」の石碑が立っていますが、そこから東へかけての広大な敷地に田村屋敷があったといわれます。 そのなかの一角にあるのが現在の「新正堂」で、店主がそれにちなんで「切腹最中」という商品名を思いついたというのは有名な話。また2016年から2017年にかけて放映されたNHKの『忠臣蔵の恋』のファンからも、ゆかりの地として新橋周辺が人気となっているそうです。

謝罪の場にぴったり「切腹最中」

1個 230円(税込)

閉じているのが当たり前の最中の口がパックリと開いていて、まさに切腹をイメージしたビジュアル。赤穂浪士の鉢巻きをモチーフにした「切腹最中」と書かれた帯封が、うしろでしっかりと結ばれているところなど、細かいところにまでこだわったデザインの和菓子です。 仕事上でミスを犯してしまって取引先に迷惑をかけてしまった、なんて場面はよくあることですね。謝罪のために取引先をおとずれる際に手ぶらというわけもいかず、なにか手みやげをというときにこの「切腹最中」が重宝しますよ。

上質な餡と求肥をサンド

「切腹最中」には、十勝産の高級あずきで作った餡が使われ、その中にやわらかくてもちもちした求肥が入っています。宮城産もち米で作られたサクサクした食感の皮で餡をサンドした最中は、高級な和菓子のようにおいしいと評判の超人気商品です。

餡作りにこだわりが

餡作りはあずきを何度も煮込んでそのたびにアクを取るのですが、こちらでは一度の煮込みだけであえてアクを残しています。そのためあずき本来のうま味が残る、控えめな甘さと深い味わいの餡に仕上がり、お茶うけなどにぴったりだとたいへん好評なんです。
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