グリルとの違い

さて、今度は「グリル」についてみていきましょう。 グリル(grill)は英語で、「あぶって焼く」という意味があります。 お肉・魚介類・野菜などの食材を串刺しで直火、もしくは、波型の溝のある鉄板や格子状の金網、鉄板などの上に置いて直接火で焼く調理法があります。 鉄板や網の焼け目をつけながら、外側はカリッと香ばしく、内側は柔らかく仕上げるのがポイントです。ですので、食材は厚めのものを焼きましょう。魚や肉をグリルの網の上で調理すると、余分な脂を落とすことができます。 グリルは短時間に高温で焼き上げるので、旨みを逃さずジューシーな仕上がりになるそうですよ。 シンプルだからこそ、素材のうまみが引き出される調理法、といってもよいのではないでしょうか。

主な料理

「グリル」ですぐに思い浮かぶのは、ポークグリルやビーフグリル、チキングリル。また、お魚のグリル(白身魚のタラや鯛など)も良いですね。野菜も、どんなものでもグリルにできるので、お好きなもので試してみてはいかがでしょうか。

ローストはどんな焼き方?

続いて、「ロースト」についてご紹介しましょう。 roast=英語で、あぶり焼きにする、という意味があります。 その名の通り、お肉・魚・野菜などの食材を串刺しにして直火にかざしたり、オーブンを使って加熱する焼き方です。 長時間かけて蒸し焼きにするため、食材は大きめのものが選ばれています。鳥や七面鳥なら丸ごと、牛肉や豚肉なら塊をそのまま用います。 また、(豆などを)煎る、ほうじる、という意味もあります。ナッツ類を乾燥させ香ばしくするためにオーブンで焼くことも「ロースト」すると言います。コーヒー豆をローストする……とよく言いますが、そういう意味もあったのですね。

主な料理

「ロースト」といえば、ローストビーフやローストチキン、ローストポークを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。オーブンの中で高温の蒸し焼き状態にすることで、旨味を閉じ込めたまま、ふっくら焼くことができます。想像しただけでも、お腹がすいてきてしまいますよね。 他にも、魚であればかつお、さば、真鯛などを使ったり、香味野菜や季節の野菜などを使ってみたり。色々な食材が楽しめることも「ロースト」の魅力のひとつです。
▼ロースト料理の代表格!

ポワレは焼くもの?焼かないもの?

さて、「ポワレ」について、ご存知でしょうか? ポワレ(poêler/poêlé)とは フランス語で、蓋をした底の深い鍋に、少量のフォン(出汁)を入れて蒸し焼きにするという調理方法のことです。 フォンを入れることと、蒸し焼きにするというのがポイントなので、バターなどでただ焼く「ソテー」とは、調理方法が異なります。そして、ポワレにする際、本来は調理過程で出た油を素材に回しかける作業を行うことが多いようです。 昔はフライパンのことをポワレ鍋と呼んでいたので、そこから名づけられたのだとか。何だかかわいらしいネーミングですね。

主な料理

「ポワレ」には、真鯛、スズキ、ホタテなどの魚介類や、チキン、豚ひれ肉などのお肉を使ったものが多いようです。意外に簡単に作れるので、白身魚のポワレなど、ちょっとおしゃれなメニューをおうちで楽しむのもよいですね!
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