ライター : 紫原もこ

Webライター

シャンパンとスパークリングワイン、違いは?

シュワシュワした泡の喉ごしが心地よい「スパークリングワイン」と「シャンパン」。両者にどのような違いがあるのか、疑問に感じる方も多いかもしれません。

発泡性のワインを総称してスパークリングワインと呼び、ぶどうの品種や製造方法によって細かく分類されます。その中で、特定の条件を満たしたスパークリングワインだけがシャンパンとして認められます。つまり、シャンパンはスパークリングワインの一種ということになりますね。

シャンパンはスパークリングワインの一種

  1. 「スパークリングワイン」とは発泡性ワインの総称であり、産地や製法、原材料によって種類が異なります。その中でも一定の条件を満たして生産されるスパークリングワインが、いわゆる「シャンパン」です。
  2. シャンパンを名乗るためには、法律で定められた条件をクリアしなければなりません。フランスのシャンパーニュ地方において、規定の原材料と製法によって醸造されるものだけがシャンパンとして認められます。

スパークリングワインとは?

一般的に、3気圧以上のガス圧を持った発泡性ワインが「スパークリングワイン」です。また、ワインは泡の量で弱発泡性と強発泡性に区別されており、スパークリングワインは強発泡性に該当します。

弱発泡性ワインの産地として有名なのはフランス、ドイツ、イタリアなどで、二酸化炭素の含有量は強発泡性ワインの25〜50%ぐらいなのだとか。一方、強発泡性ワインは、弱発泡性ワインの産地に加えてスペインやアメリカ、オーストラリアなどで良質のものが造られています。

現在のスパークリングワインは、使用するぶどうの品種や産地、製法、貯蔵期間などで一定の法的規制を受けています。おいしさの秘密には、厳しい規制と管理があるのですね。

シャンパンとは?

次に、「シャンパン」について説明します。シャンパンは強発泡性ワインの一種であり、モエシャンと呼ばれるモエ・エ・シャンドンがとても有名です。

シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で醸造され、規定の条件をクリアしたものだけが名乗れるスパークリングワインの名称です。シャンパンの条件は、AOC法(原産地統制呼称法)というフランスのワインに関する法律で定められています。

つまり、フランス・シャンパーニュ地方以外で作られたものは、たとえ同じ原材料・製法であってもシャンパンとは呼ばず、スパークリングワインとして販売されるのです。

ちなみに、シャンパンの原型は、発酵の完了していないワインにコルク栓をして放置しておいたところ、瓶の中で再発酵して偶然できたものといわれています。

素敵なスパークリングワインライフを

スパークリングワインは、産地や製法、原材料によって、シャンパンのほかにもさまざまな種類に分けられます。甘口、辛口といった味の違いだけでなく、泡のきめ細かさや口当たりも異なるところが魅力のひとつ。

また、シャンパンゴールドからロゼに至るまでカラーバリエーションが豊かなので、シュワシュワと炭酸が泡立つ華やかな見た目も楽しめますよね。

お祝いのシーンにぴったりなスパークリングワインやシャンパンは、自分へのちょっとしたご褒美にもおすすめです。ぜひご家庭でも、お料理や気分に合わせてスパークリングワインを味わってみてくださいね。
▼これらのお酒の違いは知ってる!?
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