胃が荒れる

炭酸水を飲むとすっきりするときもあります。とは言え、飲みすぎると炭酸水によって胃が刺激され負担がかかり、胃もたれや胸やけを起こしてしまうこともあるんです。最近胃腸の調子が悪い方は、控えましょう。
また、食事後、満腹状態で炭酸水を一気飲みして、胃壁に穴が空く「胃穿孔(イセンコウ)」に陥ってしまうケースもあり、注意が必要です。

イライラしやすくなる

後ほど詳しくお話しますが、炭酸飲料の多くには酸味料としてリン酸が使われています。この成分を含む炭酸飲料を飲みすぎた場合、リン酸によって骨からカルシウムが流れ出て、イライラしやすくなると言われています。

甘い炭酸飲料も適量を守ろう

コーラやジンジャーエールなどの砂糖が入った炭酸飲料には、多くの糖分が含まれています。これらの糖分を取りすぎると、7.4前後に保たれている血液のph値がアルカリ性から酸性に傾き、寝ても疲れがとれない、なんだか毎日体がだるい……といった状況を招いてしまいます。

さらに血液が酸性に傾くと、私たちの体にもともと備わっている防衛本能のスイッチがオンになり、カルシウムを消費して通常モード(アルカリ性)に戻そうと働きかけます。このときに骨の土台となるカルシウムが流れ出ていくので、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、骨粗しょう症を引き起こすリスクが高まると言われているんです。

最近なんだか疲れやすい、と感じている方はもしかしたら炭酸飲料が原因のひとつかもしれません。虫歯にもなりやすいため、健康的な体を維持するためには、ランチのあと、食事のあと、毎日何気なく口にしているのであれば控えることをおすすめします。

子供に与える場合も注意が必要

竹内先生:
「甘い炭酸飲料を好む子供さんも多いと思います。しかし、ジュースや炭酸飲料をとることで、糖分を多く取り過ぎてしまうおそれがあります。

健康の維持・増進には、バランス良い食事をしながら、ジュースや炭酸飲料、嗜好品のカロリーをあわせて一日200Kcalまでにすることが大切です」

炭酸水の正しい飲み方は?

一日最大500ml

一日最大500mlを100mlずつ、5回に分けて飲みましょう。冒頭でもお話しましたが、仮にこの500mlという量を一気飲みした場合、胃腸に負担がかかって腹痛や下痢を引き起こしてしまう場合があります。食前やお腹が空いたときに100mlずつ飲めば、炭酸でお腹が膨らんで食欲を抑えてくれますよ。

常温で飲む

キンキンに冷えた炭酸は頭、心、体がすっきりして何とも言えない爽快感がありますが、体が冷えて頭痛や肩こりにつながりかねません。なるべく常温に近い温度で飲み、キンキンに冷えた炭酸の一気飲み、多量摂取は控えるようにしましょう。
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