タルカリ(tarkari)

そして3つ目が「タルカリ」です。本来は「野菜」という意味ですが、おかず全般を指す言葉としても用いられており、肉や魚のカレーも含めることもあります(日本で言う「副菜」に近い用法)。

ジャガイモといった根菜、さまざまな瓜、カリフラワーなどの野菜が多く用いられ、少量のスパイスで炒めたドライなものから、日本で言うカレーに近いドロッとしたもの(ジョール)まで多種多様。ニンニクや生姜、胡椒、そしてフェヌグリークの甘い香りと苦味が、ネパール料理らしさの秘訣です。

現地では水牛や山羊が多く食べられていますが、日本では稀。鶏や羊肉のカレーが多いです。もちろん、肉なしでも十分楽しめます。

サーグ(saag)

「サーグ」は、一般的に青菜の炒め物を指します。サッと火を通して青菜の色合いを残しつつ、塩胡椒やスパイスで味付け。ほうれん草のほか、からし菜や高菜、ダイコンの葉なども用いられます。

アチャール(achaar)

ダルバートには、「アチャール」と呼ばれる辛口の漬物、薬味が付くのが一般的。ダイコンのアチャール(ムラコアチャール)や、ジャガイモのアチャール(アルコアチャール)、トマトで作るペースト状のアチャール(ゴルベラコアチャール)などが定番で、ネパール山椒「ティムル」の独特な香りも魅力的です。

ダルバートの食べ方

ダルバートは、ダールをご飯にかけて食べるのが基本。さらに各種タルカリをご飯に混ぜ合わせ、時にアチャールで味変しながらいただくのがオススメです。スプーンを用いてもかまいませんが、右手の指を用いて混ぜ合わせ、手食するのが現地流。さらに深く、料理の香りを楽しむことができるんです。

初めての方はドキドキするでしょうが、お店の方に手食のやり方を聞けば、快く教えてくれるはず。ぜひ挑戦してみてください。

ダールやご飯は基本おかわり自由。現地でダルバートを食べるときには、いくらでもおかわりが出てくることが多いのです。食事を終えたいときには、「プギョ」と言うとストップするので、覚えておくとよいでしょう。

東京都内でダルバートが食べられるお店5選

1. 渋谷「NEPALICO(ネパリコ)」

大人たちがひっそりと通うのが、こちらの「ネパリコ」です。一本道に入ったところにお店があるため、若者よりもビジネスマンなどが来ることが多いですね。

入り口にはネパールの旗が大きく印象的に置かれており、ひと目でお店を見つけることができるでしょう。一歩店に入ると、木造ベースの店内が広がっていて、少しシックな雰囲気を楽しむことができます。

ランチAセット ダルバートノンベジ(Dal Bhat Nonveg)

「ネパリコ」では、ランチメニューとしてダルバートを楽しめます。AセットとBセットがあり、多く食べたい方はAセットがおすすめ。食べ応えがあることから、男性にも人気を集めています。

「ネパリコ」のダルバートは、カレーの味わいにコクがあり、辛いものが苦手な方も食べやすいですよ。
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