ライター : 相羽 舞

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

「寝る前の牛乳」で得られる効果

効果

  1. 睡眠を促す
  2. 肌や髪の毛をきれいに保つ
  3. 疲労回復
  4. 便秘対策
  5. ダイエットをサポート

睡眠を促す

牛乳に含まれるトリプトファンは、脳内でセロトニンというホルモンを作るのに必要なアミノ酸です。セロトニンは精神面にかかわるホルモンで、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化します。

トリプトファンは食事から摂る必要があり、不足すると睡眠の質を下げる原因に。眠りが気になる方は、トリプトファンが含まれる食品を積極的に取り入れてみましょう。(※1)

肌や髪の毛をきれいに保つ

牛乳には、肌や髪の毛のもととなるたんぱく質、肌の潤いを保つビタミンA、ターンオーバーの正常化に役立つビタミンB2などが含まれています。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンには、肌の水分を保ったり、肌のターンオーバーを促したりするはたらきが。寝る前の牛乳で質の良い睡眠と栄養素を摂ると、肌や髪の毛を健康に保つことにつながりますよ。(※1,2,3,4)

疲労回復

牛乳に含まれる動物性たんぱく質カルシウムは疲労回復にかかわる栄養素。また、身体が疲労を回復するには、細胞のエネルギーが必要です。

糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを作る際に必要なのが牛乳に含まれるビタミンB群。さらにビタミンB6は、牛乳のような動物性たんぱく質と摂ることでトリプトファンの合成促進にもかかわっています。(※1,4,5,6)

便秘対策

牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)は、腸内で乳酸菌のエサとなり、善玉菌を増やしたり、腸のぜん動運動を促したりするはたらきがあります。また、乳糖には水分を集めて便をやわらかくする作用も。

起床から15~19時間後は、腸が活性化して老廃物の排泄が促されるゴールデンタイムといわれています。朝7時に起きた場合、夜22時~深夜2時ごろ。寝る前に牛乳を飲むことで便秘対策に役立ちますよ。(※7,8,9)

ダイエットをサポート

牛乳に豊富なカルシウムは、丈夫な骨や歯を作る栄養素として知られていますが、ダイエットのサポートにもなる可能性が。

ある動物実験において、カルシウムの摂取量が少ないマウスは、摂取量が多いマウスに比べて体重増加が促進され、肝臓への脂質蓄積量も多くなるという報告があります。ダイエット中もカルシウムを多く摂取することで、体重増加を抑える作用が期待できますよ。(※7,10)
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