特徴

生物学上はヤマノイモ科ヤマノイモ属ナガイモに分類されます。中国が原産といわれている外来種です。漢名の山薬(さんやく)、薯蕷(しょよ)と呼ばれることもあるんだとか。長さは50〜80cmほど、直径は4〜6cmくらいの長い形状の野菜。店頭では長いままではなく20〜30cmにカットされていることが多いです。

特産地と旬

長芋の生産が最も多いのは青森県。全体の出荷量全体の約73%を占めているほどです。比較的夏に多く出回りますが、流通量は多いので旬を問わず手に入りやすい食材といえます。

おすすめの食べ方

山芋と違い、長芋は水っぽく粘りが少ないため、箸ですくったときに一緒に持ち上がるのではなく、ボタッと落ちてしまいます。刻んで和え物や酢の物、サラダなどにして食べるのがおすすめで、サクサクした食感が楽しめますよ。もちろんとろろにしてもOKです。また、ソテーや揚げ物として調理することにより、ホクホクとした食感に。 また、品種改良しているものは表面のヒゲも少なく凹凸もないため、皮ごと食べられるものも開発されています。皮ごと食べる場合は、食感や見栄えを考えると加熱して食べるのがおすすめです。

説明できる?山芋と長芋の違い

山芋は旨みが凝縮していて風味が強く、濃厚で粘り気が強いです。対して長芋は水分が多く含まれているので、粘り気が少なくあっさりとしています。

カロリーや栄養

カロリーを比べると、100gあたりのエネルギーは山芋が120kcalで、長芋は65kcal。100gあたりの糖質は山芋が25g、長芋が13gで、比較すると長芋の方が低カロリーかつ糖質も少ないといえます。その分、長芋は水分を多く含んでいます。 山芋と長芋の栄養価は大きな差はないようです。どちらもネバネバとした粘り気が特徴のぬめり成分が含まれていて、胃の粘膜を保護し、たんぱく質を効率よく吸収させる働きがあります。そのうえ食物繊維やカリウムも豊富なので便秘対策、むくみ対策にもおすすめです。 ただし加熱すると粘り気のあるぬめり成分やアミラーゼは、多くの栄養素といっしょに失われてしまうので、なるべく生で召し上がることをおすすめします。
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