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まぼろしと言われる金華豚とは
まぼろしの豚ってどんな豚?
金華豚とは、中国浙江省金華地区が原産のたいへん貴重な豚です。
全身は小型で白く、頭とお尻のしっぽ部分が黒いのが特徴です。一般的な豚の飼料であるトウモロコシや麦は与えず、主に野菜類を食べて育てられます。
そのため、普通の豚よりも脂肪がつきにくく、ハムなどの加工に適した品種とされているのだとか。そのあまりのおいしさからプロシュート、ハモン・セラーノと並んで「世界三大ハム」のひとつとされ、中国では古くからこの金華豚が飼育されてきたのだそうです。
日本ではまだまだ金華豚を手に入れることが難しいため、「まぼろしの豚」と言われているのだそうですよ。そんな金華豚ですが、日本で手に入れる場合にはどうすればよいのでしょうか。
日本で金華豚は飼育されているの?
中国が原産の金華豚ですが、実は日本でも飼育している牧場があるんです。日本で飼育されている純粋な金華豚はたいへん数が少なく、国内でも山形県の庄内地域や静岡県の御殿場の養豚農家や牧場など数か所でしか飼育されていません。
実は、上質な品種の豚と組み合わせて、飼育されているんですよ。山形県や静岡県を訪れる際は、ぜひ金華豚が販売されているところが近くにないかチェックしてみてくださいね。
金華豚といえば金華ハム
世界三大ハムのひとつ、金華ハム
みなさん、世界三大ハムは何を指すのかご存じですか?
イタリアの「プロシュット・ディ・パルマ」、スペインの「ハモン・セラーノ」、そして中国の「金華ハム」です。「プロシュット・ディ・パルマ」は「プロシュート」ともいわれ、ワインのおともとしても欠かせないですよね。
そんな中で、金華ハムは1915年、サンフランシスコの万博で食品部門の1等を獲得し、以降世界的にも高い評価を得るようになったそうです。
ちなみに、金華ハムになるのは金華豚の後脚のモモの部分のみ。何度も塩を擦り込み、足からつるして乾燥、熟成させます。そして完成までの期間はなんと1年以上も要するのです。この手間暇をかけた行程もあり、とても貴重な逸品なのだとか。「まぼろし」と言われることや、高値がつく理由が分かりますよね。
金華ハムのおいしい食べ方は
金華ハムは、ケバブのように使う分量だけ削るように切り取り、スープや蒸し物などに使うことが多いそうです。
独特の味やコクがでて、旨みを引き出すという特徴があり、金華ハムを使ったスープや蒸し物は高級中華料理には欠かせない高級食材として世界中で人気があります。
金華ハムで出汁をとったスープに、金華ハムを細かく刻んで入れたチャーハンなど、シンプルながらも金華ハムの旨みや脂が味わえるこの組み合わせはおすすめです。
金華豚を使ったおすすめレシピ5選
なかなか口にする機会がない金華豚ですが、希少と言われるとますます食べたくなってきませんか。そんな金華豚を使ったおすすめレシピをご紹介します。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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